日曜日の日直の時に、34歳女性が頭痛と右眼の視覚障害(右眼がぼやけて見えにくい)という症状で受診した。もう10年以上前からの症状だが、いつもより症状の程度がひどいということだった。両側のこめかみから頭痛が始まり、後頭部まで広がる。拍動性の頭痛なので、片頭痛だが、視覚障害がひっかかった。何か特殊なタイプでそんな症状があったなあと思った。
自分で市販の鎮痛剤を飲んで、ある程度は効くという。今回は前日から続いていて、一回飲んである程度軽減したが、その後は服用していなかった。放射線科の検査は立て込んでないので、頭部MRIを行った。その後に外科系の患者さんの緊急の撮影が入って、1時間半くらいかかってしまった。頭部MRIは異常がなかった。検査に時間がかかって、受診時よりも症状は軽快していた。ふだんの持続時間から考えて、自然に軽快する頃だった。これまで一度病院を受診したいと思いながら、時間がなくて受診できなかったという。NSAIDを処方して、神経内科外来に予約した。仕事を休んで受診しますという。
神経内科外来(新患、外部の応援医師担当)を受診して、紹介状の返事(院内メール)をいただいた。片頭痛に伴って、一側(右眼)の視覚障害(右眼がかすむ・ぼやける、視野が白くなる)が起きることから、網膜片頭痛に相当するらしい。網膜動脈の収縮で血流が低下して起きるそうだ。トリプタン製剤が禁忌だった(うっかり投与しかねないので危ない)。予防薬とNSAIDで経過をみてもらうことになった。