今日は本来外来はないが、開業医の先生からの紹介患者さんが2名いた。ひとりは74歳女性で、4~5か月前から倦怠感・食欲不振・不眠が続いていた。一人暮らしをしていて、自分で車を運転して受診した。症状を聞いて、正確には昨日FAXで送られてきた紹介状を見た時からだが、うつ病と思われた。一般的な血液・尿検査と胸部X線・心電図検査を行ったが、腫瘍マーカー・甲状腺機能も含めて異常はなかった。上部消化管内視鏡検査を以前に他院で受けたが、もうやりたくないという。下部消化管内視鏡検査も痛みに耐えられず、十分な検査はできなかった(盲腸までの挿入ができない)そうだ。精神的なものと思われると伝えると、自分でもそう思っていたようで、精神科受診に同意された。紹介状を記載して、受診してもらうことにした。身体のことでまた当院を受診してもいいかと訊かれたので、その時は再受診してもらうこととした。
もうひとりは、91歳女性でうっ血性心不全での紹介だった。紹介は循環器科宛てだったが、年齢を見て内科で診てもらうようにと、いつものように回されてきた。ひと通り検査して、やはりうっ血性心不全だった。両側胸水貯留と軽度の心嚢液貯留もあった。心房細動などの不整脈はないが、虚血性変化はある。有意な弁膜症はなさそうだった。バイタルは問題なく、慢性の変化と判断された。認知症で処方を受けていて、入院すると抑制を要することになると予想された。酸素吸入も今のところ不要で、食欲もある。ACE阻害薬と降圧利尿薬が処方されていた。降圧利尿薬は中止して、ループ利尿薬少量(ダイアート)とカリウム保持性利尿薬(アルダクトンA)を処方して、来週初めに再受診とした。その間に悪化すれば入院治療にすることを伝えた。