なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

側頭動脈炎?副腎不全

2015年10月14日 | Weblog

 内科の若い先生から相談されたのは、60歳代後半の男性。地殻の町立病院から貧血精査で紹介された。慢性炎症を反映した貧血らしい。上部消化管内視鏡検査は異常がなかった(下部はしてない)。数週間前から上肢痛・下肢痛が出現して、蹲踞が大変になってきた。上肢拳上はできるが、痛みがある。白血球数増加・CRP上昇・赤沈亢進があった。昨日入院して、リウマチ性多発筋痛症(PMR)として治療を開始(プレドニン10mg/日)していた。

 眼がぼんやりすると言っていますという。頭痛はどうかと訊くと、側頭部痛があるそうだ。側頭動脈炎が疑われて、病室に診に行った。こちらから訊く前に、食べていると顎が疲れてくると言ってきた。顎跛行がある。側頭動脈を触診すると、両側とも拍動は触れて、硬結とはいえないようだ。明らかな圧痛はない(?)。左側の方が痛いという。側頭動脈炎としていいような気がした。幸い血管外科医がいるので、生検を依頼することにした。プレドニン50mg/日を開始して、結果を待つことにした。眼科受診では、以前の左眼の外傷による症状はあるが、眼底は異常ないそうだ。

 慢性副腎不全でクリニックに通院している60歳女性が、低体温(33℃台)で会話内容がおかしいという症状で受診した。施設に入所している。もともと軽度の精神遅滞がある。副腎腫瘍(クッシング)症候群)で大学病院泌尿器科で手術を受けて、その後は慢性副腎不全として、補充療法を受けてきた(コートリル40mg/日)。年に1回か2回、増す悪で入院してきた。低体温で呼びかけても反応がなくなってしまう。ソル・コーテフの点滴を継続して数日で改善する。

 病院で体温測定すると、体温は35℃台だった。会話もできる。ふだんよりも副腎不全が悪化しているが、いつものクリーゼといいたくなる状態よりは大分軽い。外来でソル・コーテウ点滴して、一時的にコートリルを追加投与して経過をみることにした。

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