なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

インフルエンザA型

2021年06月18日 | Weblog

 昨日の6月17日に43歳男性が38℃の発熱で受診した。前日から咳と発熱が出ていた。病院に連絡すると、駐車場の車内で待ってもらう。

 発熱外来扱いなので、新型コロナ(抗原定性)とインフルエンザ(迅速試験)の両者をみる検査から始まる。めまいの患者さんをみたり、ICTのラウンドと会議があったりと忙しい。

 検査室から連絡が来て、インフルエンザA型陽性といわれた(新型コロナは陰性)。インフルエンザ?と、ちょっとびっくりした。通常この時期はインフルエンザの検査していない。検査キットの関係で検査されてしまうが、基本的には新型コロナのチェックのためにしている。

 発症2日目だが、胸部X線と血液検査を追加した。胸部X線で肺炎像はなく、白血球4600・CRP1.2とウイルス感染相当の結果だった。

 時期外れ?のタミフルとアセトアミノフェンを処方して経過をみてもらうことにした。3~4日以上高熱が続く時には再診になる。

 母親が車を運転して、息子を載せて来ていた。無症状の母親から、自分は仕事に行っていいでしょうか、と訊かれた。インフルエンザでは濃厚接触者だから、一定期間自宅待機というのはない。

 インフルエンザは発症後に感染性が高く、潜伏期から感染性が高い新型コロナとは違う。それでも、ウイルス感染には変わりない。通常の風邪ウイルスでもインフルエンザでも、濃厚接触者はその潜伏期だったり無症状感染だったりして、他の人にうつす可能性はあるのだった。

 

 夏でもインフルエンザは県内でも数例報告されている。通常は検査しないが、熱心な先生が検査して証明しているのだろう。 

 

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