Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

雑誌OUTのベネディクト

2014-10-16 17:39:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
ベネディクトがOUTというスタイリッシュなゲイの雑誌のインタビューで、ゲイや異なる人種や宗教の人達への差別撤廃はアラン・チューリングの時代からは進歩したけれど、まだまだ未解決問題だと発言しました。スタトレで共演したザックと「ハリウッドで主役を得るにはゲイだと公言することは未だに障害となる」と話し合ったことも語っています。

15枚の写真の中ではこれが好きかな~あなたはど~れ?

それが、ここ数日、私も考えていたこととシンクロしていたので興味深いです。
ブログにて、ベン・ウィショーの「Lilting」→ ウィショーくんが演ずるフレディ・マーキュリー伝記映画 → ドクター・フーの「Don't Stop Me Now」について書いたのですが、Liltingのホン監督とフレディは共通して「セクシュアリティ」と「民族・人種・文化」において2重にマイノリティなんですよね。アラン・チューリングの時代よりは良くなったとは言え、まだ成功するにはハリウッド俳優のように、ハンディがありながら成功しているクリエイターとしてホン監督やフレディをとても応援したくなるんです。

ベネディクト・カンバーバッチは、白人男性で高学歴成功キャリア&名声を持つ、今の地球での一番優位な存在です。そういう日向の人が差別問題を提唱することは、先日エマ・ワトソンがフェミニズムについてスピーチをし、ハリー王子を含む多くの有名な男性が賛同を表明したことと同様に意味があると思います。差別は、されている側が「しないで!」と叫ぶと、もとから立場は社会的に劣勢なんですから軽視されてしまいますが、影響力のある第三者が同じことを発言すれば、差別する側社会にも声が届くでしょう。

OUTの読者層は差別される側ですけれども、だからこそ、ベネディクトもふだんよりもはっきり力強く発言できたのでしょうね。ネットで誰でも読めるので、広く声が届くといいな。




余談ですけど、OUT、おしゃれな雑誌ですね!ペンハリガンのグルーミング化粧品を紹介したり、美容整形についての記事、このベネディクトのインタ掲載の前の号はまかぼい先生が表紙だし、この雑誌好きなゲイの人とすごく気が合いそうな気がする!