Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ミスター・ラッティ

2016-02-05 15:03:00 | ファッション
ちょっとツイッターでもつぶやいたのですが、

勤務先でのこと。
私は勤務先で社員のユニフォームをケアしています。

今私が担当している新しいスタッフのフィッティングでは
名前と日時のみ前もって渡されました。

だいたいは人事部がおおまかな身長やサイズの情報もくれて
それを元に合いそうなサイズのサンプルを用意しておくんですね。

名前はD. H.さん。ファーストネームもファミリーネームも英語圏。
白人かアフリカ系アメリカ人?
なら制服サイズはL以上かな・・・と思っていたところに、
その人の所属部署のマネージャーが通りかかりました。

そこで私は「I have new parson's uniform fitting today.
Have you met him? 」
マネージャー「Yeah.」
私「Is he tall?」
マネージャー「Is he tall? No. He is short, like a rat.」

ネズミみたいに小さい人?!

果たして試着にやってきたDさん、顔がサイモン・ペッグ似の
オシャレなクレリックシャツにジャケットに帽子までかぶった人。


イラストはこちらから


私とおんなじくらいの身長(私は161cm)で、私が自己紹介したら
握手の手を差し出して来た・・・(こんなことは初めて)。

オシャレな服装に相応しく礼儀正しいのだけど、
小さな身体からなにかパワーがみなぎっていまして、

試着の結果、日本のM、ズボン丈はサンプルより1cm伸ばす、
ということに決まりました。

しかし所属部署はハウスキーピングのJanitor・・・
Janitorとは清掃員のことで、制服とは作業服なんですよ。

ズボン丈の1cmにこだわる人って通常あまりいなくて、でも
「今はいてるのはドレスシューズだけど仕事ではナイキだから
もう少しかかとが高くなるからね!」とちゃんとした理由が。

私はアパレルでメンズ経験もあるのでこういうこだわりの話には強い方ですが、
作業服のズボンって・・・掃除してジャマにならないよう長過ぎなきゃそれでいいじゃん、って世界でこの会話です(笑)。

様子を見に来たRatって言ったマネージャーとDさんは
D「The pants are a bit short, I have them altered. 」
マネージャー「The pants are too short? Your legs are too long.」
って話してるので、私が横で「ククク・・・・!」と受けていたら
Dさん「She's laughing... I like her!」
・・・と気に入られてしまったようす・・・

ペグちゃんみたいな人なのでそれは嬉しいとして、
こんなオシャレでパワー溢れる人に清掃員が勤まるのか?!

この部署はアジア/アフリカ圏の人、日本人男性の場合再就職の方が多い、
はっきり言って報酬は多くはない、と思われるお仕事。
ロシアの人なら金髪の人もいたことあるけど、
Dさんアメリカ国籍とのこと、とても意外なんです。

同じ部屋にいた同僚も「ホントにネズミっぽい人だったね?!
でも彼にハウスキーピングできるのかしら?」と不安気。

多国籍企業のヒエラルキーをぶちこわせるのか?!

心の中では密かにもうMr Rattyとあだ名をつけちゃったけど、
入社日は来週なのでまたご報告させていただきますね。