Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Teacakeとチョコパイ

2014-10-15 19:35:00 | イギリス
先日、ロンドン帰りのykさんからずうずうしくお願いしたRich Tea Biscuitsを渡していただきました。袋を開けると、なんと、おまけにその他のお菓子までセットしていただいてるじゃないですか?!その中に、先日ブログにも書いたTeacakeも!!さっそく家族の留守を狙ってひとりでいただきましたですよ♫大好きなものはドラマでも食べ物でも、人がいると気が散って堪能できないのです。


ドーム型の物体の縦断面図

Teacakeというと、イギリスではドライフルーツ入りのパウンドケーキみたいなものも指すのですが、特にこっちのTeacakeであるとハッキリさせたい時はマシュマロ・ティーケーキと言うそうです。解説はWikiの「Chocolate-coated marshmallow treats」の欄に出ています。デンマーク生まれのこのお菓子、イギリスではビスケットの1種とカテゴライズされていて、スコットランド人にとっては子供の頃を思い出す懐かしいものだと。そしてスコットランドでは献血するとこれがもらえるとも。

そのウィキのページには、世界の亜種も書かれているのですが、残念ながら、日本のもので1番似ていると思われるエンゼルバイ/チョコパイは出ていません。マシュマロの分量が規定量に達してなかったのかしら。

でもね、食べ比べてみました。
Teacakeの後に、プチ・チョコパイを食べてみたら、まず、お口に入れた瞬間に鼻の内側いっぱいに広がる洋酒の香りにびっくりしました。それと、私がマシュマロと思っていた部分はバニラクリームと公式ページに載っていました。ああ、そのせいもあって香りが強いのですね。もうひとつの違いは、Teacakeの土台はビスケットですが、チョコパイのその部分はチョコレートケーキ、と書いてありました。つまりスポンジです。

イギリスのお菓子にしては凝ってると思ってたTeacakeでさえも、日本のフランス風菓子に比べると、やはりシンプルで素朴なんです。

食品が海外に出ると、本家が見るとだいたいが本家よりも余計なことをするものです。ロンドンのカジュアルな人気
和食屋さん、WAGAMAMAを「あれは日本食じゃないよな」と言う日本人もいます。でも私は嫌いじゃないです。あれはあれで時々食べたくなりますし、ロンドンに住んでたらちょっとしたご馳走です。

おととい、私のバイト先の社員食堂(カフェテリアともいう)で、Rich Tea Biscuitsを買って来てくれたJくんと会いました。Jくんはお茶に来てたみたいで、チョコパイを持ってて、自分で入れる社員用無料コーヒー(でもセガフレッドだから美味しいんですよ!)に砂糖とクリームをたっぷり入れてました・・・・あのけっこうパンチのある甘さのチョコパイにも甘いコーヒー。さすがイギリス人。



Ben Whishawくん おめでとう

2014-10-14 21:48:00 | ベン・ウィショー
きょう10月14日はウィショくんの34回目のお誕生日です。
ですが、SMSなどに大々的にメッセージを出すのは気が小さすぎてできないので、自分のブログでひっそりとお祝いしておこう・・・

Instagramで集めた写真を並べるとこんな感じ。世界中の人がお祝いしてるようで嬉しい。



写真(&動画)専門のInstaだけあり、どの写真もかっこいいな~

今後もジェイムズ・ボンド映画やBBCドラマなど大きなお仕事が続いて、俳優としてのりにのってるけど、役柄のせいか?ある日突然、俳優やめます、とか言いそうで恐い。ずっとずっと演技してね。

HAPPY BIRTHDAY.





ドクターのDon't Stop Me Now

2014-10-12 08:52:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
ドクター・フーの8シリーズ全体のプロモヴィデオのような動画がBBC ONEから発表されました。クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」をFoxesが歌う曲にのせてシリーズ全体の映像をちりばめています。きのうウィショー君の言葉でフレディ・マーキュリーのことを考えていた私に日曜日の朝からありがたい!

曲は、「宇宙に飛び出して空を駆け巡るほど楽しんでいる僕を止めないで!」という内容なので、ドクターにぴったり。クイーンはイギリス人にとって、特に好きじゃなくても知っているという、もはや日本人にとっての美空ひばりのようなクラシック。若いミュージシャンがカバーして世代を受け継がれていくっていいなあ。

今日イギリスで放送されるエピも収録されているのでネタばれ注意です。私は見てしまいましたが・・・



クイーンのオリジナルの曲は、2011年のフレディ65歳お誕生日記念に、グーグルが作ってくれた短縮版の動画がとってもかわいいのでそれもペタリしておきますね!



フレディ・マーキュリー映画のゆくえ

2014-10-11 22:16:00 | ベン・ウィショー
昨日のブログに追加したリンク記事に、実はもうひとつ萌えが含まれていましたので、そちらは追加ではなくこちらに書きます。

http://www.windycitymediagroup.com/m/APPredirect.php?AID=48986

↑リンク先の最後のパラグラフ;
クイーンのフレディ・マーキューリーの伝記映画については、ウィショー君が主役に決定後、去年から進行していなかったが、やっと製作が始まると彼が望んでいるのは間違いない。「みんなが希望を持ってるし、みんなが公正なものを作りたいんだと思うよ。」「でも、新しい脚本は、何か(*本や伝記のことだと思います)を基にしてるものではないのがすごく楽しみ。先入観をもたれてないキャラクターを解釈していくのは本当にすばらしいことだもの。」

ふむふむ、これはあくまでもウィショー君の個人的希望的観測とはいえ、初めて聞いた時には、ウィショー君がフレディを演ずるのってどうやって?!と思ってたのが、だんだんと私の脳内ではモンタージュが進行してきていて、記憶の中のフレディの写真の顔がウィショ君になってきているのです。

このフレディ・マーキュリー伝記映画の、これまでの経緯は、
2010年に製作が発表されたあと、しばらく何も起らず
2013年 7月 フレディ役のサーシャ・バロン・コーエン降板
同年   12月 ベン・ウィショーがフレディ役に決定
2014年 5月 監督デクスター・フレッチャー降板

ここまでで、現在新しい監督がまだ発表されていない段階です。

今年3/15付Rolling Stone誌によれば、サーシャの独特な存在感がありすぎて映画を損なうことにクイーンのメンバーは気づいた、とブライアン・メイは説明しています。(クイーンのメンバーとはブライアン自身とロジャーふたりですけれども、きっと彼らのフレディのイメージと違うものになってしまうと思ったのですね。)

また監督の降板は、プロデューサーであるグレアム・キングとの創造的な見解の相違のため、とも。
プロデューサーと監督の間にいろいろあっただけではなく、ベン・ウィショーも脚本に変更を望んだため、その変更にかなりの時間がかかり、徐々にキングはフレッチャーを遠ざけることとなった、と数名が言っていると広報は語ったと。


こうした諸処事情を読んでの私の解釈は、まず映画製作スタッフとクイーンの意見が合わなかった。クイーンとしてはクイーン伝説を守りたいだろうし、現実と違うことをフィクションを盛り上げるために盛込まれたくなかった。そしてサーシャはクイーンメンバーのフレディ像とは違っていた。たぶん彼の過去の役柄イメージが映画に与える影響も憂慮したのではないか。私は正直言って心配でした。「ボラト」「ブルーノ」のイメージを観客にかぶせられるのは。脚本に対してはおそらくクイーンは「これは事実ではない」と削除して欲しい部分を申し入れたはず。そこへ新しい主役俳優までが、脚本に口を出して来た。監督は強いバンドと俳優を受入れるプロデューサーに愛想が尽きてやめてしまった・・・・

脚本家さんは柔軟なようだし、ウィショー君も意見はしても仕切るような器ではないから、要するにブライアンが守りたいクイーン&フレディ像を受入れて、なおかつクリエイティヴな映画を作れる監督が見つかるかにかかっているのではないでしょうか。



私はこのフレディにウィショー君の顔をあてはめたい・・・・



Lilting 感想その2

2014-10-10 22:02:00 | ベン・ウィショー


ではLiltingについてもう少し書きます。

コメンタリーは脚本/監督のHong Khaouと編集のMark Townsによって入ってます。

それによるとオープニングに流れる音楽は50年代の中国の曲で、中国趣味のインテリアが写し出され、カメラが部屋をぐるっとまわるとプラスチック容器のニベアクリームとピルケースが表れ、現実に引き戻されるとのこと。

ジュンの住んでいる老人ホームのような家は、部屋の中も応接室も外側も全て同じ建物で撮影した。(よくある撮影は中と外観が別の場所だったりしますよね。この映画の製作会社の名前のひとつがMicrowaveって言うんです。意味は「マイクロ波」または「電子レンジ」のことなんですけど、Micro(最小)Budget(予算)って何かに書いてありました。何だったか誰が言ったか忘れてしまいました・・・笑)

ウィショー君を使いたいと思ったのは、「パフューム」を見て以来、と監督が言ってました。出演してもらえてとても嬉しいと。ジュン役のペイペイさんは中国や香港のアクション映画のスターで、今でもドラマなどの仕事で忙しい。この映画のために白髪のメイクをしているそう。通訳Vannのナオミはオーディションで選ばれた本編がデヴュー作の女優さんで、現場で緊張するナオミをウィショー君がいろいろお世話していたそうです。(かわいい!映画の中でもこのふたりは別につき合ってるわけじゃないけど手を組んで歩いたりしてるのがかわいくて・・・その組み方が、ウィショー君の腕がナオミの腕の後から入って捕まえてる感じで、つまりVannがリチャードをエスコートしてるみたいに歩いてるんですね。それが通訳としてリチャードをジュンのところまでエスコートする役にかぶるなあ、なんて思ったり。)

部屋の中に数人いて撮影する時、ウィショー君は自分がカメラに入ってない時でも、フルで演技をしているそうです。それが他の俳優達に演技しやすい環境を作っているそうです。(が、同じ場所にいても自分が映ってないと演技しない俳優さんもいるのか、と改めてそんなことを考えました。じゃあ何してるんだろ?)

ジュンが息子のカイにCDを持って来てとずっと頼んでいるのに、カイはいつも忘れて持って来ないという曲がありました。それをカイの死後にリチャードが届けるんです。Swayというその曲は、オリジナルは西洋の曲なんだけれど、中国語のカバー曲で、それが、この物語を象徴しているんだ、と言ってました。

タイトルLiltingは、音楽、ダンス、言語という意味があるそう。(でもそう限定してるわけではないみたい。よく質問されるみたいで、笑いながら話してました)

「ジュンが息子がゲイだと知っていたかどうか」は、見る人にゆだねられているそうです。

コメンタリーに関してはここまでです ー



ちょっとおもしろかったこと

ジュンがカイに「ここの人は日本人と中国人の区別もつかないのよ」と文句たれる台詞があります。日本人と思われて不愉快なんですね。でもカンボジア系中国人と言われてもちょっと客観的には在英アジア人の中でもマイノリティですよね・・・^^それでカイが「どこが違うの?」と聞くとジュンの答は「中国人の目の方が魅力的よ。私達のまぶたにはa lipがあってもっと切れ長だし」カイ「日本人にもa lipがある人はいるよ」 ・・・・・私はこのa lipが何なのか考えてしまいました。lipは唇って意味じゃないですか。つまり、これは二重の目、って意味なのでしょうかね?!

監督は8歳でカンボジアから政治的混乱のためイギリスに移住しています。そして長編映画はこのLiltingがデビュー作なのですが、短編をいくつか作っていてその数片もゲイのストーリーのようです(MDBを見ました)。てことは、カイに自らをかなり投影したっぽいなあと思いました。

Liltingは、BFIサイトからレンタルもできます。メールアドレスを登録して、支払いはクレジットカードが使えるようです。




10/11


今日は頭痛で1日寝ていて、ネットにもほとんど接触してなかったのですが、本編見るまで遠ざけていた「Lilting」記事をひとつ読みました。

http://www.windycitymediagroup.com/m/APPredirect.php?AID=48986

これによると、監督のHong Khaouは、「パフューム」のウィショー君を見た時に、リチャードの悲しみ、繊細さ、内面の強さを伝えられる俳優だと感じて手紙と脚本を送ったそうです。でもその時はウィショー君がゲイだとは知らなかったとのこと。

「Lilting」には監督自身の家族の経験がかなり投影されているとも書いてあります。
・・・ここで私は具合悪くて寝ていたのに、頭が妄想へと飛んでしましました。子供の時に移民した監督と、英語と英国社会に馴染まない彼の母親、そして記事には本人もゲイだとあるので私の推測は確信となり、まんまLiltingのカイとジュンではないか!と。カイは1/4白人という設定なのでカイ役アンドリューはハーフ顔で背の高いイケメンだし、母にはアジアの人気大女優を配し、そして恋人役には英国の国民的俳優のウィショー君を起用し、監督さんの個人的なテーマを盛込んだ長編デヴュー作、低予算とはいえ、すごい天国みたいな世界を作れたのじゃないかしら?!なんとも羨ましい話~~~