Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

シャーロック 忌まわしき花嫁 劇場版

2016-02-19 15:28:00 | シャーロック
ネタバレ感想ですので嫌な方はスルーしてね。


本日公開、さっそく劇場でこのポストカードをいただいて来ました。

私は本編だけは見ていたのですが、この劇場公開では、

●特典映像1:「脚本家スティーヴン・モファットと巡るベーカー街221Bの旅」(約6分)
●本編:『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』(約93分)
●特典映像2:「シャーロック製作の裏側~主要キャスト・スタッフとともに」(約16分)

上映時間計:約115分
(公式より)

と、海外旅行のタイトルのような特典映像つきの、まるで初版円盤のような愛蔵版です。

UK版のDVDには特典映像はありません。もしかして、もしかして、カドカワさんは日本版にはまるごと納めてくださる懐がおありなのかしら?

特典は、期待どおりモファティスがキュートでした。
この人達は、シャーロック1のころのオタクのかわいさに成功の余裕もただよわせ、それでいつつも自分を見失わない魅力があると思います。

19世紀版221Bセットの説明をしてくれるモファットさん自身、総製作/脚本家というタイトルが似合わないカジュアルで控えめな方ですが、彼が「芸術監督が~」と言っても、あ、アーウェルさんのことか、と素晴らしい仕事してるのにあまりにもカジュアルで、なんて日本語タイトルが似合わないんだ・・・と失礼にも思ってしまいました。

しかし舞台裏での俳優さん達のかっこよさよ!これが見られただけでヴィクトリアンの価値はあったかも


本編


全体がそうなんですが、原作ドイルの小説のイラスト、シドニー・パジェットに生き写しのような光景が3次元化されています。(でも私たちが見てるのは2次元というパラドックス)私は数多くは見てませんがヴィクトリアンなホームズの映像作品を意識したものもあったでしょう。



その中でも特にびっくりしたのは、「MISS ME?」と帰って来たジム・モリアーティの顔が、久しぶりの男前アンドリュー・スコットだと言うのに、ライティング、編集などの成果か、イラスト版のハゲ頭おじさんの形相に見えるショットまであったんです~。大きいスクリーンに向かって心で「マジか?!」と叫んでしまいましたとも。


こんな男前が

こんなふうに見えた


タイトルまでいつもの「シャーロック」のヴィクトリアンバージョン、というのが全体を語っていたと思います。ドイルの21世紀版を作った彼らの作品を2世紀遡ったらどうなる?という逆説を、「他人にやられるくらいなら自分達で作っちまおう」というそもそもの21世紀版誕生の動機と同じものを感じてしまいました。

しかし、そう思うのも最初の数十分。
最初に「シャーロック1-3」のこれまでのあらすじハイライトを見せられるのですが、そのわけがわかった時の驚きは「見た甲斐があったわ」と思わせるに十分でした。

「ヴィクトリアン・ホームズ」と「シャーロック」の間をマインドパレスというターディス(ドクター・フーに出て来るタイムマシン)に乗って行き来するのか?!

と思うも、7%の溶解液のせいだなんて・・・現実的だけど、ありうるけど、実は私は個人的に好みではない。殺人しちゃったシャーロックよりも、こっちの方が見たくない。

それともうひとつ事件の犯人のフェミニズム団体も、私にはちょっと・・・

シャーロックの、「理性的な理想像」vs「感情を持った人格」の相克はこの作品の底辺に流れるおもしろさだと思うのですが、あんまりそれ自体を扱っても辛いな~と感じます。チラチラ出て来るくらいが好きで、いくら溶解液のせいでもシャーロックの心の奥にしまわれてるはずの「あの女」とか「プロポーズした女」とか「本心知りつつ無下にした女」とかが一堂に会する図ってあまり趣味が良いとは・・・

彼女達は、みんな個人で生きてて、それぞれに強くて、彼女達だけのシャーロックとの関係があるのに、ああやって集団にするなんて。まだ冗談でやってくれた方が楽しめたと思うのに。

表面は「勝つべきではない戦争」と言いつつも、メアリーにも夫に去られた妻という役割をストーリー上させたのも私はなんだか。もちろんちゃんと
ジョン「メアリーを連れて行く」
メアリー「なんて?」
ジョン「メアリーに連れて行ってもらう」
メアリー「そうよね」
みたいな会話でフォローはしてあったのですけれどもね。

そういうフェミニズムとシャーロックみたいな本筋ではないところで抵抗がありましたが、まあ全体は、よくシャーロックのモリアーティ怖いと、兄ちゃんウザイと、強いジョン大好きをうまく2世紀間を行き来しながら織り上げましたね。シャーロックのDNA二重螺旋構造みたいに。

そしてお兄ちゃんの愛も、甘酸っぱかった。









間違いのラッキー

2016-02-16 20:59:00 | いろいろ
職場のダニー(ペグちゃん似)ちゃんは、きょうもはりきってました。
先週は制服を1日に2着もクリーニングに出してました。何をはりきりすぎたんだろう^^;

楽しい人は職場が明るくなるので辞めないで欲しいし、あと見た目も気だてもよい男子は職場の華ですよね。おっさんが若い事務の女性を職場の華と言うの当然です。私もキレイなお姉さんも大好きですもん。

しかしうちは外資系でスタッフも多国籍なので出入りが激しいです。
私は制服を扱う部署にいるので制服着用の社員300人と顔を合わせます。
先日も、好青年のキッチンスタッフがひとり気づいたら辞めててガックリ。
せめて挨拶くらいしたかったな、次は何をするの?とかくらい話したかった。

と思っていた彼が、きょう現れたので、「ええ?!うちの会社にはよくある出戻りか?!」と思って、つい「あああ!どうしたの?!久しぶり?!」と大きなリアクションしつつ、気がついた・・・・


別の人だった。別の好青年。


しかも、ほとんどあいさつくらいしかしたことなかった人。

がラッキーなことに彼は2週間休暇をとっていたので、本当に久しぶりではあったのです。しかし辞めた人が戻って来たと勘違いしたすごいリアクション・・・わ~ん、穴があったら入りたかった!

「マーリン」のアーサー王似の、緊張して話せないタイプ。


横にいた上司には、私が誰と間違ってリアクションしたのかバレてました。
・・・やっぱり不自然なリアクションだったんだ・・・ひーーーよりにもよって好青年に変な人だと思われた・・・



その数分後、また彼が用事で戻って来た時、気まずさにモジモジしてたら、
「きょうね、僕、3時から4時半までだけなの・・・」
と彼の方からスモールトークをして来たではないですか。

もしや2週間の休暇明けの復帰を大喜びした人だと思われた・・・?

ま、なんでもいい、間違いの大リアクションのせいで、私が彼に好意を持っていると受けとられたのですね。それ自体はウソではない。ま、よかった。








赤坂離宮を見学

2016-02-13 14:12:00 | いろいろ
ただ今一般公開中の日本の宮殿、迎賓館を見学してきました。



18日まで公開中 → 内閣府

4月から本格公開に先駆けた試験的なオープンのようですので(中で書いたアンケート用紙に書いてありました)、この期間に間に合わなくても大丈夫なようですね!

当時の皇室はイギリス王室をお手本にしていたようなのに、明治に建てられた壮麗なそのお姿は、バッキンガム宮殿には似てませんね。ヴェルサイユ宮殿のあるフランスとか、シェーンブルン宮殿のあるオーストリアなどヨーロッパ本土の建築の方が近いみたい。

内部は撮影禁止ですが、外観と庭は写真OKでした。

↓開門


↓「去年マリエンバードで」と「英国式庭園殺人事件」ごっこできる


↓ここにも、まんまるにカットされた木。フランス式なのね。

フェニックス
武士!


中央に徳川家葵の紋が!徳川の敷地だったから。


こちらは皇室の菊の紋ですよね~

↓なぜかアールヌーボー


↓こちらは正面に対して裏側の方、噴水に面した側。
 それにしても、赤いコーンをどうにかしてほしい。


「つぐない」と「ブライズヘッド」ごっこがしたくなりません?




去年まで一般公開は夏だけだったのが、今後かなり期間を延長してくれるようなので、ぜひ明治政府&皇室の権力と富の象徴を国民は楽しみたいですね。私たちの先代が納めた年貢がこのような形になっているのですから!

古い建物だというのに、公開されている内部に関してはメンテナンスが行き届いてました。だけどね、白い壁を保ちたいのはわかるけど、足下おぼつかないおじいちゃんが壁に手を当てているのを、若い警備員が「壁やカーテンにはお手を触れぬよう・・・」と機械的に注意してるの見て悲しくなりました。

あと、上の写真にも写っちゃってる赤いコーンが、とにかく美観を損ねているので、本公開までに対策をとって欲しいな~。

試験的な試みとは言え、1日2000人限定の内部見学の整理券を配布する時間が決まってないのは辛かったです。私は開門時館の10時20分前に着いて1945番らへんでしたが、配布地点の30m手前で知り合いに会って話してた夫はチケットもらえませんでした!

でもアンケートに、「有料でもいいから事前予約をネットでできるようにしてほしい」って書いておきましたからね~~


ブログリンクキーワード

2016-02-12 00:00:00 | いろいろ
狭いような何でもありのような私のブログも、新しく訪ねてくださる方の検索キーワードにはドラマ関係の言葉が多いです。

記事の数の割合から言って順当ですが、識者の多い海外ドラマファンの方にがっかりされてるのではと内心不安です(笑)。

その次に多いのは食べ物で、それもやはり食いしん坊のウチには順当ですね。

その中でもこれは誇れるのかも?と思えるほどレギュラーでランクインするのが ウィンピー というイギリス生まれのハンバーガーw
キャビン・プレッシャーのトリビアで1度書いたことがあるのですけど、探してたどり着いた方はイギリス映画ファンとも限らないので、いや~どうもすみませんです。

そして今日、「?」と思ったのが 踊る です。
きっと「踊る」と他の何か別の単語を入れて検索なさったのかと思うのですが、踊りそうな他の単語はないんですよ・・・




いったいこの中の何が踊ったというのだろう・・・

そして密かなお気に入りは、

ブローくん・ポイント

かわいい・・・
「ブロークン・ポイント」のウィショーくんの髪の毛がさらさらになってる図を思わず想像しました。

新しくいらして下さった皆様、どうもありがとうございます。
ご縁がありましたらまた楽しんでくださいね。




Dさん勤務開始

2016-02-11 18:24:00 | いろいろ


職場の話です。
先週、制服のフィッティングに来たペグちゃん似の(その時のもようはコチラ)Dさん、月曜日から来てます。

初日のオリエンテーションで、新入社員を社内ぐるりと人事の人がツアーするというのがあるのですが、その時からDさんは他の案内人の話を聞くだけの新人さん達一同を仕切って沈黙をなくしてました(笑)。

だいたい最初にやる気満々の人というのは、現場に入ると自分の理想と現実のギャップに折れてすぐに辞めることも多いので、私とフィッティングのようすを見ていた同僚はDさんが続くかどうか心配していました。

でも心配の種はひとつ排除されました。

Dさんはジャニター(清掃員)でも、シニア・ジャニターとして採用されたのでした。それは制服試着の時には知らされていなかったので、あんなパワフルな人が、しかも英語/日本語に流暢なアメリカ人に清掃員が勤まるのか・・・と危惧しました(Dさんの条件が求人に対して良すぎた)が、マネージャーの下で他の社員の上に立つ、中間管理職的なポジションだったんですねー。なーんだ。

とは言え、Dさんは上に立つ人間として、部署の仕事をすみずみまで早く覚えようと汗びっしょりでコマネズミのように働いているもようです。

シニア・スタッフとしてならまだ彼が続く可能性がぐぐっと上がったので、同僚ともども喜んでいます。

彼のことはなんて呼んだらいいのか、エレベーターで一緒になったので聞いてみたらファーストネームでとのことでした。

表向きはそういうことで、でも私の心の中のニックネームもラッティは可哀想かな?と思い直して、本名の愛称によくある「ダニーちゃん」に格上げ。