つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

阪急電車・・・有川浩

2011年05月16日 | 本・・・

面白い!

いやあ、映画もなかなか良かったが、この本も面白かった。
電車の中の風景を積み重ねているのだが、その場面、場面で、登場人物の立ち位置が変わりそれが同時進行で状況が動いているというのが、本の方がよく出ていたように感じた。

本では“宝塚駅”で主役の征志とユキのカップルが、次の“宝塚南駅口”“逆瀬川駅”では物語の導入部に少し描かれるだけで、その不思議な登場人物達のバトンタッチを印象的にするが、この征志とユキのカップルが映画では出てこない。似たような若いカップルのゴンちゃんこと権田原美帆と軍オタの小坂圭一に、カップルの話を集約したのだろう。だから本では征志とユキのカップルが、大阪のおばちゃんたちにモノ申す時江に加勢するが、映画では時江が一人こらしめきってしまう。映画で私が一番好きな場面(4月21日)は、原作にはなかった。本ではおばちゃんたちがたまりかねて途中下車していくが、映画では終点までおばちゃんたちは火のついた時江に怒られっぱなし・・・。宝塚駅に着いた電車から逃げていくように走り去るおばちゃんたちに他の乗客たちは何事もなかったかのように通り過ぎていくが、若い美帆と圭一が時江に拍手を送る・・・この場面が本にはない。

原作にないということで振り返った時に、ああ、なるほどなあと思った。その画が実に映画らしいものだったと今にして感じる。

ここまでしつこく書くと映画がいいということになるかもしれないが、映画も良かったが、これ原作がいい。
映画ではどうしても主役脇役がはっきりしてしまう。主役だったものが、次の話で脇に回ってもどうしても目がいってしまう。本ではそれ以上出てこないので、そこにいるのだろうけれどその登場人物の同時性のようなものが感じられて面白かった。

私は土地勘がないので、何度も何度も駅名を確認し前に行ったり後ろにもどったりしたが、それがとても心地よかった。
これ、土地勘のある人ならたまらない一冊だと思う。私は中島公園のベンチ(5月10日)で次々とページをめくり、あっという間に最後まで読んでしまった。読んでいない方、お薦めします。一度手に取ってみてください。

 

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動物たちの・・・

2011年05月16日 | 世の中で起こったこと

http://ameblo.jp/uchino-toramaru/theme-10035137510.html

たくさんの人たちが、たくさんの気持ちを込めて動いているのに、人間の都合で動物の命が失われていく。

それは、今、安穏と暮らしている自分の国で起こっている出来事。

私たちは身にしみなければいけない。己の都合で、己の正義を押し通すことがあることを・・・。

そしてそれは、己の国が決めたことでも、駄目なことにはだめと言わなければいけないことを考えさせる。

今、ここでいのちを落としてくれる彼らに誓わなければ・・・。

日本は必ず平和な国になると、こんなつらい思いを重ねないと、そして、国が決めたことでも戦争は絶対しないと・・・。

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大変! トイレが・・・!!

2011年05月16日 | 日記

タンクがいかれてしまった。
フロート部分が滑らかに浮き沈みしなくなり、水が流れっぱなしになる。
旦那が中をのぞいたら、どうやら引っかかってふたを閉める“部分”が折れてしまったらしい・・・・
あいにく、そうなったのが土曜日の夕方。タンクに貼られたお客様センターに連絡はとれたが修理は月曜と言われた。

不安を顔に出す子どもたちをよそ眼に、心の中にある「面倒なことになった」という気持ちを悟られないようにバケツを引っ張り出し、風呂の残り湯を入れてトイレの脇に置いた。
「トイレ使ったら、バケツの水を少し高めから落とすように流すのよ」
「水道の水はもったいないから、残り湯を使うのよ」

ところが、これが口で簡単に言うほど手際よくは流れない(すこうし汚い話しでごめんなさい)
遠慮していると流れ切らないから、何度も風呂場に水汲みに行かなければならない。
何気なく使っていたトイレの水。結構、贅沢・・・かもしれない。

「東北の人たちはもっとなんだよね」
「そうだね、きっと。それに世界中では、もっともっとかもしれないね」

ここに越して10年近くが過ぎようとしている。そろそろあちこち壊れ出すのかもしれない。
大事に大事に修理して住み続けたいと思っている。

 

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