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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「アリス・イン・ワンダーランド」甘くないワンダーランドにアリスが再び転がり落ちた

2010-04-23 00:09:50 | 大作映画ハリウッド系
「アリス・イン・ワンダーランド」★★★★
ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アン・ハサウェイ主演
ティム・バートン 監督、109分、
2010年4月17日公開、2009,アメリカ,ディズニー
(原題:Alice in Wonderland )





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『不思議の国のアリス』の続編をティム・バートンが
こんな楽しい映画にした。

「ジョニー・デップとは本作で7度目、
CMではジョニーが主演のように思えるが
やはりあくまでアリス(ミア・ワシコウスカ)が主役、
彼女をティム・バートン夫人の
赤の女王(ヘレナ・ボナム=カーター)がいじり倒す」



アリスがウサギを追って穴に転がり落ちると、
そこはまさに不思議の国だった、
大人子供のような双子や言葉を話す動物達、
ワンダーランドといえば、もっと華やかで
楽しそうだが、ここは赤の女王が恐怖政治を敷く世界。

とはいえ、赤の女王も顔が極端にでかくて
怖さはあまり感じない、
ブタの腹の上に足を乗せて悦に入っている様は
笑ってしまう。


ストーリーは妙に凝ってしまったため
分かりにくいが、そんなことどうでもいい、
この、おとぎの世界こそ映画じゃなくては
実現できないからだ。
全部作りこんだ、この素晴らしくも
あり得ない世界で大スターのジョニー・デップが
およそスターらしくない扮装で動き回る。


出てくるクリーチャーのほとんど全てが
可愛くもなければ、
見たら思わず笑えるってわけでもない、
おとぎの国もティム・バートンが作れば
ダークな世界観となっている。


これって子供はどう感じるんだろう、
ただ自分は結構楽しめた、
ここまで作りこんで、
そしてクオリティの高い映像なら満足だ。
ただし3Dで見ると、前売りを買っていても
700円プラスで2.000円となり
これからどんどん3Dが作られるなら
今回程度の飛び出しなら2Dで充分だ。

まあ、「アバター」が良すぎたから
もう目が肥えてしまっているからね。

映画は一応ラストに運命は自分で選ぶという
教訓じみたものも盛り込んで
ディズニーらしさも感じるが、
家族で楽しめる娯楽作という訳でもない、
この映画が全米では3億ドルを超えるヒットと
一体どんな世代が中心なんだろうか
ちょっと気になった映画だった。


★100点満点で75点


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帽子屋のジョニー・デップが赤の女王の頭に次々と乗せる
新作帽子には笑った。

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映画「息もできない」圧倒的な暴力でも打ち破れないもの

2010-04-22 00:09:16 | 韓国映画・アジア映画
「息もできない」★★★★★満点
ヤン・イクチュン、キム・コッビ、イ・ファン 主演
ヤン・イクチュン 監督、130分 、
2010年3月20日公開、2008,韓国,ビターズ・エンド
(原題:Breathless/똥파리クソ蠅 )




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「予告編を見たときから期待していた作品、
映画の帰りに前売り券を買って楽しみにしていた、
これが初監督、初主演というヤン・イクチュンの
活きの良い映画は期待通りの出来だった」


「お前は殴られてばかりでいいのかよ」

きっと主人公サンフン(ヤン・イクチュン)も
かつては殴られて、底辺を這いつくばって来たのだろう、
そして今は殴る立場になって
友人の下で借金の取り立てで暮らしている。

圧倒的な暴力、
そこには感情は見られない、
その無表情が余計と怖い、
でも殴りながら瞳の奥が泣いている、
それは深読みのしすぎか。

ここには仕立てのいいスーツのイケメンも
長いストレートヘアーの美人女優も登場しない。

狭い路地の奥の奥、
ドアを開けたら生活の全てが見渡せる狭い部屋、
その場所から出ていくことでしか、
新しい生活は望めそうにないのに、
家族にしがみつくような暮らし、
流れが止まったどぶ川のような閉塞感が、
絶望という言葉の本当の意味を呈示する。



暴力描写が多い割に、直接殴るシーンは少ない、
ほとんどは殴る側を写して
見る者の想像で、惨いシーンを作り出している。





ラストは予想がついたけれど、
その予想の通りにならないようにと願った、
けれど殴るものはいつか殴られる
それは仕方ないこと。

まさに息もつけないほど、濃密な時間、
久々の韓国映画の傑作を見た。


自分たちは日々ここに描かれたような
暴力から出来るだけ遠くにいられるように
気をつけて暮らしている、
けれど心の中には出口の見えない
暗い感情が少しづつ積み重なっている。
そしてそれを殴ることで爆発出来ないから
何かをすり減らしているのだ。

ラストの血だらけの主人公の顔のアップ、
むごたらしいけれど、ゾッとするほど美しかった。

これがオレの生き様だと笑っているようだった。


★100点満点で満点!★


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どこにも共感できないのに、何故こんなにも惹かれるのだろう。
韓国での観客動員数は約14万人余り、
ヒットには至らなかった、
ただ評価は高かったので次作に期待。

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映画「ダーリンは外国人」スター井上真央の映画、でもかなり良い出来

2010-04-21 00:09:41 | 邦画
「ダーリンは外国人」★★★
井上真央、ジョナサン・シェア主演
宇恵和昭監督、100分 、
2010年4月10日公開、2010,日本,東宝
(原題:ダーリンは外国人)




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「イラストレーター・さおり(井上真央)と、
“漢字”の美しさに一目惚れして来日したアメリカ人
トニー(ジョナサン・シェア)は付き合うようになった。
文化の違いを軽く笑い飛ばす映画」



とにかく製作者は井上真央を主役で
映画を作りたかったのだろう、
大きなスクリーンのアップによく映える笑顔、
怒った顔や悲しい表情、
とにかく100分の井上真央のプロモーション映画。

笑わせてくれるし、
ラストあたりちょっとホロリとするし
悪くはないけど、TVドラマで充分の内容だった、
ただ空いた時間を過ごしに劇場で見るくらいの
軽いノリなら充分楽しめる。

感情のすれ違いを
何でも文化の違いだとか
外国人だからというのはいかにも短絡的、
もっと人間的な結びつきを信じて
二人は付き合って居るハズだから。

勝負作っていう作品ではないが、
こういう作品をもっと量産して
映画を身近にするのも映画産業にとって良いことかも、
劇場でお金払っても見たいスターが
ほとんど居ないことが不幸なことだ。

自分のようにほぼTVドラマを見る気軽さで
劇場に通う人間は別として

多くの人はかなり期待して劇場を訪れるハズ、
その意味でこの映画はただのスター映画という
お気楽な作りではなく
ワリと良質なラブコメとなっている。


原作の漫画は好評らしい、
そういうベースのある良い作品を選んだ、
井上真央のスタッフの勝利か。


★100点満点で65点


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母親役の大竹しのぶは役者だと改めて感じた、さすが。

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映画「クロッシング」この現実の前に何を語れるか

2010-04-20 00:09:45 | 韓国映画・アジア映画
「クロッシング」★★★☆
チャ・インピョ、シン・ミョンチョル、ソ・ヨンファ、チョン・インギ主演
キム・テギュン監督、107分 、
2010年4月17日公開、2008,韓国,太秦
(原題:CROSSING )




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第81回アカデミー賞外国語映画賞の韓国代表作品に選ばれた。


「この映画が韓国で公開されていた頃、
丁度ソウルへ行っていて、見ようと思った上映回が
満席で見られなかった、その映画をやっと日本で。
名古屋はシネマスコーレという小さな劇場で上映中、
50席に補助イスまで出た盛況で関係者じゃないけど
嬉しかった、映画は喜べるような内容じゃなかったけれど」



2007年、北朝鮮。
中国国境に近い炭鉱の村で妻と11歳の息子ジュ二と
貧しいながらも幸せに暮らしていたヨンスは、
妻の肺結核が発覚し、中国への出稼ぎを決心する。

この舞台設定が10年、20年前ではなく
2007年ということに心底驚く、
ここまで酷くはないかもしれないが、
近い状況はあるのだろう。
戦後の掘っ立て小屋レベルの家が並んでいる、
闇市や子供の浮浪者など
いびつな社会が浮き彫りにされる。


脱北者という言葉は
拉致問題あたりから自分は認識した、

韓国では今日的な問題なのだろう、
同じ民族が川を境に
これほど違うのは、どういうことだろう。
何が良いとか悪いとかそんなことよりも
ただただ人間の幸せについて考えてしまう。

そして残された子供の苦行が始まる、
本当に最近の設定なのかと
何度も思った、この同じ空の下で。

最後まで救いようのない映画だった、
希望の見えるラストにすることは出来なかったのだろう、
その現実をしっかり伝える映画の力を感じた、

ただし人間としてはやるせなく、
悲しい気持ちしか感じなかった。

自分たちは政治に無関心だ、
何か起これば政治家が悪いと口にはするが、
だからと言って人任せで
自分が積極的に関わろうとはしない、

でも政治が違うだけで、こんなに変わるんだと
改めて肌で感じて
無関心ではいられないなと思った、
懸命に生きている人が報われない世の中は
間違っているからだ。

でもラストには救いが欲しかったな、
そんな甘くないと言われようと
映画くらいには僅かな希望を見せて欲しかった。

★100点満点で75点


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チャ・インピョは最近は難民問題や飢餓などに関心があると新聞に出ていた。

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書籍「1Q84/BOOK3」到着、今読んでます!

2010-04-19 00:09:26 | 読書の時間
書籍「1Q84/BOOK3」到着、今読んでます!
村上春樹著、602ページ、1.995円




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3冊目にして初めて気がついたけど
これが10月ー12月ということ。

「1Q84」今夜空には二つの月が見える ← 2009年06月24日(水)の記事へジャンプ!

現在251ページまで、二人は出会えるのか
気になる。



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4-6、7-9、10-12って、1-3は、無いのかな。

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