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  野良ナレーター の 上々↑↑ライフ

『踊る大捜査線 THE FINAL ~新たなる希望~』

2012-09-27 10:15:46 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
確かに間あきすぎだし、シリーズとしては中だるみがあったのも否めない。
でも作品としては確かに完成度も高く、面白かった。
ファイナルかぁ。行こうか。というわけで。
てかこないだまでTV再放送やってて、このままだと観た気になっちゃいそうだったってのもある。

 『 踊る大捜査線 THE FINAL ~新たなる希望~ 』

ずいぶん長く続いてきたよね。シリーズとしてね。
現実の時間も、その分きちんと流れてるわけで。
いかりやさん演じる「和久平八郎さん」が大好きだった私は、あの方が亡くなっただけで相当なショックだった・・・。


さて。

織田裕二さん演じる「青島さん」も順当に歳を重ね。
柳葉敏郎さん演じる「室井管理官」もまた同じく。

個人的には青島さんと、これまた大好きな女優さん・深津絵里さん演じる「恩田すみれさん」との関係性も
もちょっとハッキリして欲しかったなーとも思いつつ。
あ、でもこれは本作で一定の結論が見えてはいるのか。


前作からのキーパーソンである「鳥飼管理官」を演じた 小栗旬さん。
彼、最初は伊藤淳史さん演じる「和久伸次郎(和久さんの甥っ子)」役に内定してたとのお話なのですが。
どーしてどーして、この鳥飼管理官役、いいですよ!

・・・私は、正しいことを正しいと主張するためには「力」は必要だと思っています。
それは社会的ステイタスだったり、腕っ節だったり、まー色々ありますが。

大きな力を行使するためには、必ず大きな責任が伴う。
でも責任を軽んじ、更に使い方を間違えたとしたら?
そう捉えたとき、「過剰な正義」は「悪」とほぼ差異がなくなってしまう。
そこを区別し、律することができる・制御することができるのは、【信念のみ】だ、と。

青島さんと室井さん、そして真逆に立ち位置を持つ鳥飼さん。
この3人を通して、制作の亀山千広さん・脚本の君塚良一さんは、そう言いたかったんじゃないかな。
ま、私の勝手な解釈ですが。

あと、香取慎吾くんは・・・もったいない気もしなくもない。

内容的には「ファイナル」というより「やっとスタート地点」。
なんで終わっちゃうんだろうとも思う。でもここでいいんだなとも思う。

ともあれファイナル。15年の歴史に幕。
一抹の淋しさを感じつつ。




最後に。
湾岸署刑事課盗犯係係長・中西修を演じてらっしゃった 小林すすむさん。
本作撮影終了直後の2012年5月16日、鬼籍に入られました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。