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  野良ナレーター の 上々↑↑ライフ

『ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展 -美しき棺のメッセージ-』

2021-06-10 09:00:35 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
6/1より再開。ただしネットでの事前予約が必須。6/8(火)12:00の回。


古代エジプトをテーマにした展覧会にはけっこうな頻度で足を運んでたりするのですが、
ここ何年かで展示の内容やテーマが変化してきているように思ってたりしてました。
非常に興味深い展示でした。
10数点の棺を立体展示しているコーナーは圧巻です。
棺の中や側面も見られます。

古代エジプトと一括りにしても、その期間は3000年にも及びます。
大きく豪華な墓の文化が廃れた後は、棺の外装内装がその役目を担うようになります。
墓は「来世の住処」だからです。
その背景には現在とはまるで異なる短い寿命が存在したり。
「死者の書」、以前両国で見た「古代エジプト展」の内容と自分の中でリンク。宗教と文化と死生観ってヤツですか。

興味深いのはミイラのCTスキャンの研究成果。
X線での研究とは比較にならない程のそれを見ることができます。
ライデン国立古代博物館の初代館長は、将来の科学技術の発達に希望を託し、
所蔵のコレクションを傷つけかねない研究を止めたそうです。
結果、このコレクションは類例を見ない程良好な保存状態となっているそうで。
その慧眼と英断に頭が下がる思いでいっぱいになりました。


グッズのコラボも充実してます。
悩んだ末にダンナさんにロルバーンポケット付きメモを買いました。
ですが、自分の意志で購入しなかったはずのROOTOTEのオリジナルトートが二晩経ってもまだ気になってるという・・・あれ?

東京展は6/27(日)まで。
以降仙台・山口・兵庫・福岡・札幌を巡回予定。