自殺は、生き残っている身近な人ほど衝撃が大きいのではないだろうか。
自殺にいたる発端事件の発生からの時間が経過している。
遺書を書き、
思い定めた、様式を整え、定めた場所に移動して、実行。
衝動的ではない自殺。
笹井氏が死ななければならないと決意した耐え難い事件は、
笹井氏に衝撃をもたららさなかったのか!
衝撃は、記憶喪失をもたらす程の大きさではなく、
ジワリジワリとさいなみ、自死による終焉、開放に希望を託す人となったのか。
自らの存在を否定する前に反発心が熾きなかったのか。
じわじわと弱ってきているときには、支えがないと立ち上がれない。
STAP細胞、現象論文の顛末への関与の係わりに、
他人の介在を意識できている人物は、逃避で生き延びられるのではないか。
逃避思考を喚起させられる人は出現しなかったのか
逃避思考を喚起する気持ちは湧き上がらなかったのか
存在を否定する虚しさより、開放を選ぶのが自殺
職業柄多くの死に直面してきた。
自殺を企図したが、少し時間がかかって人目につき、死にきれなかった人。
死にたくなくなり、その後は自殺実行はないようだ。
方法が悪く、死にたくなくなっても助けられずに死を覚悟しなければならなかった人。
直前には、死にたくない、生きていたいと思うらしい。
時の経過でも忘却は起こるはずがない。
生きている毎日の中で、多忙にかまけ、忘れる時間があり立ち直りに向かう。
生死は、人智が与り及んではいけない神の領域
来世を託す神の領域に踏み込んではいけない。
ストレス回避、自殺回避は、神頼みしか無いような気がする。
人の幸福に貢献する頭脳
優秀な頭脳ゆえの破たんに巻き込まれ
自ら死へという道を選び、終焉させた
命をコントロール下に置いた、おきたかった気持で笹井氏は自殺したのかな?