2015年9月9日(?)から始まり、ほぼ日本を縦断し、関東・東北に甚大な被害を及ぼした大豪雨。
鹿沼にある恩師宇塚が愛し、誇り、代々の名主としての責任から維持に努めた、
日光街道の杉並木に連なる、400年以上の”ご神木”とあがめてきた大杉が切り倒される運命をもたらした。
大豪雨から1か月後、電気の復旧はまだ。陽のあるうちの作業と早朝に仙台を出発。
日本国内に2つしか残っていないという、2階建て長屋門の門まで土砂の流れが確認でき、
屋敷内に足を踏み入れて、石畳の踏み石も、庭木も作業のための鉄板で覆われていた。
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裏山から押し入り、床の間を突き破り、仏間一面を覆い尽くした土砂は、1か月を経過しても、オドロネチネチ。深さは?
柱の根元がk腐らないように、まず壁際だけでもと心を鼓舞しても、絶望的な気持ちに落ち込み始めたときに、東日本大震災でもボランティアで駆け付けたという縁戚の若者が加わり、”土砂は取り除きましょう!”と、直ちに作業開始。みるみる減り、畳面が見え始め、午後を過ぎたころには、室内作業のめどがつきました。
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外の土砂はどうするか?
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室内は暗くなり、
戸外に出て、えぐられた関東ローム層からなる裏山を見上げる。
家に覆いかぶさっている土砂を取り除いたとして、賽の河原だ!
ご神木は、伐りだされ根がむき出しだけれど、大豪雨耐えて天空にそびえたち、水をたたえ、大土砂災害を防いでくれたようだ。
雷に撃たれたご神木からの木で建てられた家も土砂の流失拡大を防ぎ、門も近隣への土砂災害を防いだとしか思えない。
未来の災害を拡散させない、裏山の対処法をどうするか?
一個人で対応するにはあまりにも膨大な金額。
行政はどう対応してくれだろう。
次の災害まで放置か?専門家ご意見を伺いたいがどうすればよいだろう。
資金源となるはずのご神木も、災害現場のどさくさで二束三文に扱われるのも耐えがたく、切ない。
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