実習先を訪問して、学生受け入れのお礼と、学生の様子を確認するために、
多賀城市内を訪問。
往路はタクシーから町を眺める。
河川敷には、ひしゃげた鉄骨から、川沿いに津波があがってきたのだったと確認。
帰路は、徒歩で駅に向かった。
臭い、海の臭い。さわやかではない海の臭い。
津波被害を、眼ではなく、認識させられる強烈な臭い。
高温多湿の季節特有の、被害の後遺症としての臭い。
砂押川近くの所々の家の壁に私の背丈ほどのところに黒い筋が水平に認められた。
川から次第に離れ、河辺に認められる痕跡の筋は次第に低く。
家の下水路にそって土嚢が積まれている光景にでくわし、
理解するのにしばしの時間が必要であった。
今も、水があふれることが推測され、
一見、被害なしと見えた家の中は、浸水被害の痕跡にあふれていた。
においから遠ざかり、下馬駅に到着。
3月11日には、火災も追い打ちをかけたのだった。