連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

小野 喬先生に哀悼を捧ぐ

2015-10-26 08:24:35 | しのぶ
平成27年10月24日 小野喬先生逝去の報に接し、寂しさがあふれています。
今年4月の、治療の際に、『先生にお世話になり始めて45年になります。』と歓談の折に、
『50年目には、長きにわたり診療を続けられたことに感謝してお祝いしようか』と、
先生が話されておりましたのに!

医学部に入学後、まもなくしてから、次々と体に支障が出始め、
いわゆる虫歯とはことなる、歯の根元がしみるという異変が、次々と広がり、東北大学歯学部病院を受診し、予診を経て、保存科にまわされ、担当医となった先生が、席を離れ、小野先生とともに、私の歯を診察。
『今。研究している素材にはうってつけ!』ということで、小野先生に、終生歯の診療をしていただくことになりました。
当時は、金属が主流で、根元に目立つ銀色が並ぶようになるという精神的打撃が、
小野先生の一声、『こういう病変の歯がほしかった!。僕の患者にくれるの?いい?』で決まり、
当時は、レジン充填は研究が始まったばかりで、
実用されていない時代に、まったく目立たない白い歯の処置をしていただきました。
歯科病変が、膠原病関連の一症状だとわかり始めたのは、ずいぶん時間がたってから。
学生時代の、レジン充填は、10年どころか、20年も持ちました。
宇塚先生が仙台血液疾患センターを開院した平成3年以後、私の歯の主治医の先生に、入院患者に歯科衛生歯磨き講習会を依頼してもらえない?ということからはじまり、歯科通院困難な血液疾患患者の往診を聞きうけてくださり、しかも、往診謝礼は受け取られず、誠心誠意対応していただきました。

今年は、恩師宇塚


善郎先生の逝去、今また小野喬先生の逝去と、長く見守っていただいた方、やっとここまで来れた!と報告できる方に去られ、年をとった悲しみを知ることになりました。

自分の歯で、咀嚼できることに、心から感謝して、ご冥福を祈ります。

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自然災害を軽微に!信頼できる屋敷林、防風林

2015-10-16 10:26:33 | 日記・エッセイ・コラム
関東・東北大豪雨後の復旧のために、
恩師の鹿沼市深程の屋敷。
家の、仏間からなだれ込んできた土砂。
年以上を経た、代々”ご神木”とあがめ、大事にしてきた木は、
維持に、心を砕いたことのない人の指示で、無残にも伐り倒されたが、
根は大地に深く張り、しっかりと土をつかむ、
土砂崩れによる災害を軽微なものとして、守ってくれたと実感した。

根は残し、再生を待ちたい。

東日本大震災後の検証が進み、太平洋に面した防風林はほぼ根こそぎなぎ倒されはしたが、その意義の大きさは明らかになってきている。
屋敷林、居久根(仙台)も、自然災害を軽減していると実感している。
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関東・東北大豪雨の後の作業

2015-10-13 09:25:55 | 社会・経済
2015年9月9日(?)から始まり、ほぼ日本を縦断し、関東・東北に甚大な被害を及ぼした大豪雨。
鹿沼にある恩師宇塚が愛し、誇り、代々の名主としての責任から維持に努めた、
日光街道の杉並木に連なる、400年以上の”ご神木”とあがめてきた大杉が切り倒される運命をもたらした。
大豪雨から1か月後、電気の復旧はまだ。陽のあるうちの作業と早朝に仙台を出発。
日本国内に2つしか残っていないという、2階建て長屋門の門まで土砂の流れが確認でき、
屋敷内に足を踏み入れて、石畳の踏み石も、庭木も作業のための鉄板で覆われていた。


裏山から押し入り、床の間を突き破り、仏間一面を覆い尽くした土砂は、1か月を経過しても、オドロネチネチ。深さは?
柱の根元がk腐らないように、まず壁際だけでもと心を鼓舞しても、絶望的な気持ちに落ち込み始めたときに、東日本大震災でもボランティアで駆け付けたという縁戚の若者が加わり、”土砂は取り除きましょう!”と、直ちに作業開始。みるみる減り、畳面が見え始め、午後を過ぎたころには、室内作業のめどがつきました。
外の土砂はどうするか?
室内は暗くなり、
戸外に出て、えぐられた関東ローム層からなる裏山を見上げる。
家に覆いかぶさっている土砂を取り除いたとして、賽の河原だ!
ご神木は、伐りだされ根がむき出しだけれど、大豪雨耐えて天空にそびえたち、水をたたえ、大土砂災害を防いでくれたようだ。
雷に撃たれたご神木からの木で建てられた家も土砂の流失拡大を防ぎ、門も近隣への土砂災害を防いだとしか思えない。
未来の災害を拡散させない、裏山の対処法をどうするか?
一個人で対応するにはあまりにも膨大な金額。
行政はどう対応してくれだろう。
次の災害まで放置か?専門家ご意見を伺いたいがどうすればよいだろう。
資金源となるはずのご神木も、災害現場のどさくさで二束三文に扱われるのも耐えがたく、切ない。
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