連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

腫瘍:悪性と良性の区別

2008-12-28 13:32:14 | 健康・病気

検査結果が出揃い退院と言ってから、退院をを先延ばししていた患者が、

「入院前と今では皮膚の症状は変わっていない。一体何のために入院していたのだ。検査にこんなに時間がかかって!」 

医療側は、入院期間の半分は、退院可能といってから自己都合で滞在していた期間であるのに、言いがかりとしか受けとれない状況。

しかも、「悪性でないというためになんで時間がかかるんだ?」 と言い出した。

医学は、悪政と良性を区別できるように、しかも肉体的負担の少ない検査法をと、多くの関係者が、日夜を問わず時間を割かねばならないということが、かくも簡単に言い捨てられるとは!

実態のない、虚がはびこっている日常で、思いどおりにならないと、

”ゴネル”、”捨て台詞を浴びせる” 短絡的世界がまん延しているのか。

医師にとって、驚き、やる気を失せさせる患者、家族であった。

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ごねる患者家族

2008-12-23 15:23:06 | 健康・病気

頻繁に病状説明を求める”時間泥棒”と称したい家族が増えている。

そのうえ、

入室してくるやいなや”こんなに待たせて。説明するから来院したのに”と不満タラタラ。

医療サイドは、どのようなことについて説明をしてほしいのか?説明を求めたのは、そちらではないか。時間も、約束の時間ではないか。と、話しているうちに、当時の記憶が戻ってきたのか、それはそれで良いとうそぶき始めた。

書面の入院計画書は手渡してあるので、理解できなかった点について質問すると、言葉を濁し始めた。

患者家族の要望に応じたのにもかかわらず、病院側が、説明のために家族を呼び出し、しかも時間を守らず待たせたように、言い出すという、

悪質な”ごねる家族”が最近急増してきた。この現象を、招来させている原因は、

医師をくさすマスコミ、

医師があたかも拝金主義者のように思っているとしか思えない昨今の政治対策、また、におわすマスコミ。

医師を揶揄する風潮に乗っかって行動する日本人。

重症者を対象としてストレスにさらされている分野の医師にさらに不愉快をぶつけないで!

耐えながら診療に向かっている医師、患者も、家族も耐える部分は必要。

”治りたい気持ち”が何より優先して、すべてが許されるなんてことはおかしい。節度、節度。

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選択の誤りを救うのは誠実である

2008-12-06 14:00:49 | インポート

毎日の診療で、医師になったことを後悔する場面は少なくはない。その時に、医師という職業を選択したのは誤りであったと、思うことがある。

化学療法後の造血障害で退院が数日延期されることになり、「体中が痛くて動けない。食欲はないし、食事は取れない。」と、訴え続けていた患者が、感染症になる危険性が低い状態に回復したので、「退院できる状態になった」と告げた途端に、荷造りをし、颯爽と歩いて退院した。この患者の退院の翌日の朝礼で、院長が、しみじみと、4.6時中治癒の方策で頭を悩ましていることの虚しさをかみしめて、

好きなアランの格言、”選択の誤りを救うのは誠実である”と、

日々の職業に誠実に向かう。どんな患者に対しても、同じ土俵で対抗しない。職業に忠実=誠実な仕事を貫くとの言葉であった。

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