なるべく病院、高齢の恩師の近くにという気持ちが強くて、
3月11日の大震災後、遠出をする気が失せていました。
メインの日本血液学会での講演発表なので、
やむなく、しぶしぶという感じで出発。
震災後の整理もおぼつかない4月に演題登録。
義務感で、元気を奮い立たせての行動が多い。
震災被害からやっと開通にこぎつけた空港線に乗って、
手前の美田園駅を過ぎてから、暗闇を通り抜け突然明るい仙台空港駅に到着。
震災被害から回復していない空港周辺の想像をかきたてられた暗さでした。
帰路、上空から岩沼の海岸風景を凝視しながら着陸。
海から陸に向かって、松が何層にもわたって倒れ、茶色くなっていました。
海水に沈んだ滑走路に囲まれ、陸の孤島と化したターミナルビルは、
震災の記憶はほとんど残っていませんでしたが、
匂いが、滑走路周辺の海の匂いが、震災の記憶をとどめていました。
発表内容は、近々仙台血液疾患センターのHPに。