多発性骨髄腫の治療は、2010年に入り、治癒が論じられる時代がきましたが、
仙台血液疾患センターの化学療法のみの結果を投稿しようと、
2017年12月病院取り壊し時に何とか持ち出した個人データーを抜き書きした個票を眺めています。
仙台近郊の方のみならず、口伝で評判を聞いた方が、首都圏などからも治療希望で来院されたました。
知り得た情報から、なんとか家族のために生きていたい、家族も一緒にという必死さが、個票を見ながら思い出されました。
化学療法のみが唯一根治を望める時代に、さんざん治療し、見放された状態になり頼られても、難治、薬剤耐性になってしまった状態は、打破できない!もう少し前に来院してくださればと臍を噛む思いを抱いた人も……。
1970年前半に、ギブスベッドに入ったっ患者が整形外科から転科した患者が、化学療法後、自力歩行可能となってから、多発性骨髄腫は内科疾患と、整形外科の一人の先生が認識してから、骨折し、MMと診断がつくとすぐに紹介してくるようになったんだと宇塚先生は、話していました。
東北大学第3内科、仙台血液疾患センターでは、多発性骨髄腫患者の入院は、急性白血病とは異なり、合併症も少ない,手のかからない疾患、患者との認識でした。
臨床成績も、信頼に応えてきたと自負しています。
個票を見ながら、2010年代以降、新機序の薬剤が開発され、市場に投入されています。
化学療法をベースとして腫瘍療法減少後という治療スタンスは1970年代以降と変わりませんので、
我々のサイメリン(MCNU)、エンドキサン(MCNU)、メルファラン、プレドニンによる化学療法は、ほとんど合併症が起きず、輸血例も極めて少なく、抗生物質の使用もほとんどなかった。
情報発信力が弱かったので、流布しなかったのですが、私たちの臨床成績以上の成績をあげなければ、現在実施され、検討されている高額の医療費に、見合わないという気持ちを込めて、目下、データと格闘しながら投稿に向けて蝸牛の歩みを続けています。