仏教のお陰で豊かな一年を過ごしました。
特に、11月20日から28日まで、奈良薬師寺加藤朝胤管主様を団長として約百名が成田から出発し、9時間半後に、暗闇のデリー空港に到着。ホテルでは、歓迎と、明日からの旅での虫除けの意味のマリーゴールドの花輪を首にかけていただき、食事後ただちに寝る。
翌朝、美しい花木沙羅に目を奪われながら、おいしいカレーメインの食事を楽しみ、グランドホテル出発。ガヤ空港に到着。お釈迦様が苦行をされた前正覚山に登り、留影窟で法要。苦行修行に限界を覚え下山し、沐浴をした尼蓮禅河。岸辺で憔悴し倒れていたお釈迦様に乳粥を与えたスジャータ様の村のホテルで宿泊。クリームの名前は、この故事に倣ってと今回の旅で初めて知りました!
東塔勧進写経を、ブッダガヤに収めるのが今回の目的。ブッダガヤ大精堂前まで歩み、大塔北側、金剛宝座前、菩提樹の下で法要。その後、写経の入った輿を、皆で約2㎞の道のりを、菅主様の”散華、散華、六根清浄”に唱和しながら日本寺に到着。再び、法要。法話。そして、写経。インドで、日本から持参した和菓子と薄茶をいただきました。
菩提樹は、お釈迦様がお悟りを開いた木から4代目。初代から分枝し、スリランカで成長した菩提樹は今なお健在だそうです。
ラージギハル、竹林精舎。翌日は、お釈迦様が説法をよくされたという、霊鷲山に、懐中電灯で足元を照らしながら日の出前に上り切り、法要。
その後も、釈尊の歩んだ緑豊かな道を、わたくしたちはバスで移動しては、仏跡につくと、法要、法話を行いました。
インドは、ヒンズー教が最も信者の多い宗教だそうですが、仏跡は,観光資源としてではなく、心から大事にしていると感じました。
日々の法要で、深く大地に体をささげ、お経を唱え、法話を授けてくださる菅主様と、三度の食できることに感謝をささげる毎日、長い距離の移動はバスでしたが、お釈迦様がいらした山を目指すときは、ふもとの村から徒歩で向かううちに、お釈迦様は見守ってくれているような、お釈迦様に連れ立って歩んでいるような、幸せな時間を過ごしました。
インドの大地は、緑、水に富んでいました。
かって、訪れたイスラエルの大地は、乾燥した、緑に乏しい大地、
世界三大宗教を生み出した自然環境の違いを感じ、
自然に沿って抱かれて生きられる感覚の中で過ごしてきた旅でした。
奈良薬師寺東塔修理、”舎利礼文” 10万巻写経勧進達成まで今少しだそうで、後世へ送り届けるために、舎利礼文写経をします。