大病院から断られ続けた後に、
当院SBDCでいともあっさりと引き受けて感謝されている。
当院は、名取川沿いの、田園が広がる仙台市太白区に位置している。
本日は、診療時間外に貧血で救急搬送された高齢者はタール便=消化管出血!
それから受け入れてもらえる病院を探すのに50分を要した。
時間外というだけではなかった。
60代初めに鬱になり、短期間高血圧の既往で、現在は内服薬なしで
家族と暮らしている73歳の男性。
今朝、元気がないということで午後にかかりつけ医の往診があった。
数年前に入院した精神科の病院に紹介し、
血圧低下するほどの重症貧血ということで当院に紹介され、
午後4時30分過ぎに救急者で搬送されてきた。
診察で、臭気から直ちに排便を確認し、一目瞭然のタール便!
当院の対応では予後不良と判断し、近隣から電話をかけた。
時間外緊急対応可能な消化器の医師がいると思しき大病院に電話。
熊野堂病院を経ての患者では当院は対応できません!
さんざん説明を要求した果てに、ただいま緊急対応していますので対応出来かねます!
消化器内科の医師が出て、薄ら笑いながら、時間外緊急対応はしません!
うちは救急病院ではありません(端的で、時間をとられない対応でありがとう!)
断られたのは、宮城社会保険病院、仙台赤十字病院、東北公済病院、仙台市立病院、
救急病院でなかったのは、JR東日本病院、仙台逓信病院、長町病院
東北労災病院、仙台オープン病院に電話して断られたら、輸血して月曜まで生命が確保できていたら、またその時に考えよう、と医療に対する情けない気持ちのなかで、
東北労災病院で対応してくれることになり、責務を果たせた安堵感で帰宅した。
血圧が低下している状態の50分は長かった。
元気がないのが、精神的問題でないと見抜いて、かかりつけの初診医が
紹介先を、精神科以外の消化器内科に依頼していてくれれば、
3時間は早く処置が始まっていた。
病院の電話対応は、非常時対応なし!
だらだらして、重症と感じたらぬらりと避ける平穏時対応。
スタンスが違う不快な、救急感なしの救急担当看護師、医師。
重症疾患に対応できる医療者は限定的。
免許を持っていても、重症対応不可能な、医師、看護師は、
過半数以上と感じた。