白鵬の肉体を科学的視野から分析していた。
”すいとられる””反発してこない”
これは、太極拳の練習で磯先生から言われている、
”力を入れないのが最も強くかわせる”
太極拳 の推手
そして、白鵬は ”反重がない”=気配を感じさせない。
アインシュタインの眼で、氷上で革靴で太極拳をやっていたことと通じる。
上半身は力が入らず、下半身には力が入り、でも素早い。
努力で手に入れた肉体と言っていた白鵬。
長く横綱を張り、最強をさらに目指す。
繰り返し、繰り返し分析的まなざしで凝視していた。