豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

エネルギー消費効率のCOPとAPFについて…北斗市

2009-07-01 18:00:02 | ファース本部
COPとは、[Coefficient Of Performance]の略で、日本語では「成績係数」と呼ばれます。エアコンなどに電力を1kW使って、どれだけの冷房・暖房効果が得られるかを示す指標として利用されています。例えば、高性能冷房機の能力が4.0kWの場合、冷房運転時の消費電力が865Wで、この時のCOPは、4,000W ÷ 865W=4.6となります。

普通のエアコン消費電力は1,090Wで、4,000W ÷ 1,090W = 3.7となります。つまりCOPが倍になると消費電力は半分になります。このCOPとは、一定の温度環境下における効率を示す数値でしかなく、実際にエアコンを利用した時の冷暖房能力や消費電力は、その時点の室温や外気温に大きく左右されます。

車で言えばカタログ燃費と、渋滞道路、山道、高速道路を走っている場合などと、実際の燃費がかけ離れているのと同じようなものと考えるべきものです。
より実使用状態の省エネ性能を示す「APF」が多く用いられるようになりました。このAPF は、[Annual Performance Factor]の略で、日本語で「通年エネルギー消費効率」です。このAPFは2006年9月に改正された「省エネ法」で、COP に代わる基準値となりました。

 APFは、日本工業規格(JIS)の規格に基づいて運転環境を定め、その環境下で1年間エアコンを運転した場合の運転効率を示します。各メーカーでは、決められた条件下でエアコンを通年稼動させてそのAPF値が導き出される事になるのでしょう。

 記述したエアコンでは高級タイプのAPFが6.2、普及タイプが4.4となり、COPより数値が高くでます。つまりCOPの方がかなり厳しいの一点で測定していたと言う事です。このAPF数値が大きいほど消費電力量が少なく、省エネ性能が優れている事になりますので、エアコンの購入時は、価格とAPFをよく吟味して製品を選びましょう。

 現在は、殆どのエアコンでAPFが採用されており、COPはあまり見かけなくなりました。しかし、大型タイプは、省エネ法の改正前の基準を採用しているため、APFではなくCOPが書かれているケースもあり、APFとCOPを混同しないようにしましょう。

写真は弊社の研究開発室の実験ボックスです。断熱材やガラス性能は全てがJIS規格で表記されていますが実際に熱を掛けますと異なった数値が出ます。ファース本部では、更に厳しい環境下でテストを行い専用部材の性能確認を行っています。
明日は新しいタイプの高性能ガラス使った熱負荷試験を行います。
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