昨日は意外と涼しい東京都内でしたが、今朝も暑くならない早朝のうちに羽田空港から岡山にやって来ました。
ところが岡山は、気温32℃、湿度93%と云いようのない蒸し暑さです。
その蒸し暑さの中、岡山市内にFAS加盟工務店のユアハウス株式会社さんが建築した、ZEHファースの家モデルハウスを体感してきました。
そのファースの家の内部は、気温25.5℃、湿度60%にコントロールされており、とても快適です。
ところがこの快適な住まい空間の中でレンジフードの縁に何と結露(写真)があります。
ユアハウスさんの江口社長は、見学に来たお客様から指摘されて気付いたと云います。
この結露の要因はと聴かれて開発者の私も、直ぐにはその要因を特定出来ませんでした。
ファースの家は、天井裏エアコンから床下に送られた冷気が外皮の内側に設えた通気層を伝って家全体を床、壁、天井からの輻射熱で冷房し、ドラフトが発生していません。
その結露の要因は、レンジフードのベントキャップから入った93%もの湿気が侵入してきて、空気の動いていないレンジフード縁に結露を起こしておりました。
レンジフードを稼働させると消えます。
普段は外気温が高くなると湿度が下がるのがセオリーです。
気温32℃、湿度93%などは、まさに蒸し風呂状態です。
真夏になり、気温が35℃以上になっても、湿度が下がるとこのような結露にはなりません。
日本列島には、このような高温多湿の地域が彼方此方に存在するのです。
室温が25.5℃、湿度60%で結露が生じる要因は、90%以上の湿度がベントキャップからダクトを通じて入り、輻射熱で冷やされたフードが露点温度になるからです。
まさに初めて目にした結露の事象でしたが、人の生活があり、空気の動きがあると発生しない結露でもあります。むしろ正確な施工でこそ見られる不思議な結露でもあると云う事になります。
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