私がスプレー発泡による断熱方法を見出したのは三十数年前になります。
その当時は、既に低温倉庫などにスプレー発泡断熱材が使用されておりました。
それを木造住宅用に使用するため処方改善したのが平成元年でした。
スプレー発泡断熱材は、発泡倍率と云うのがあり、いわゆる膨らし粉みたいな処方を行えば倍率を限りなく高くすること出来ます。
スワーと吹くとブワーと膨らみ一気に断熱材が形成されますが、ぶよぶよ状態です。
私達は密着強度と断熱性能劣化を食い止めるため、独立気泡率を95%まで高くしました。
独立気泡率とは、ガスの閉じ込めた気泡粒と隙間の割合です。
スポンジのようなウレタンは気泡率0%で湿気を通し、グラスウールと変わりません。
安価な100発泡ウレタンは、独立気泡率が50%くらいのモノが多いようです。
発泡倍率を上げると独立気泡率が低くなり、スポンジに近くなり調湿効能はありません。
私はこの独立気泡率こそキーワードになることを突き詰め、95%前後とし、5%で木材の呼吸を促しながらも、表面スキン層で湿気をシャットアウトさせ調湿が出来るようにしました。
調湿で、家を構成する木材や家屋内の湿度を一定化させ、カビや腐朽菌を抑制し、省エネにも大きく貢献するようになりました。
今日は一般ユーザーさまより「独立気泡率」に関する質問があり、本コラムで回答しました。
写真はサンプルで右が独立気泡率95%、左がブヨブヨする50%のスプレー発泡断熱材です。
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