盟友も病魔に勝てず…北斗市・本社
昨日6月9日早朝に携帯電話に着信がありました。
栃木県の販売代理店さん、株式会社 星野アルミ建材の星野社長からでした。
直ぐに出れなかったので出社した9時、着信確認の電話をしました。
ガラスの断熱性能で日本一でなく世界一の断熱ガラスを創ると、実際に様々な実験を一緒に行ってきた星野アルミ建材の副社長、磯宗秋さんが亡くなったと。
ファース本部北斗市本社には、加熱式ガラス断熱性能試験装置があります。
内部温度を0度から100度まで上昇させ、その際に逃げる熱量を測る装置です。
磯副社長は、私が開口部の大半をしめるガラス面積に早くから注目、様々な試験を行っている事を知っておりました。
その装置には、600㎜×600㎜の試験体を取り付けます。
単板ガラスの熱貫流率は、約5kw/㎡k(時間当たり1㎡から逃がす熱5kw)です。
更に3枚特殊トリプルガラスでは、0.9kw/㎡kと極めて放出熱を抑制する事が出来ます。
このトリプルガラスを施工現場に持ち込み、更に複層(ガラス6枚+合わせ空間)では、相当な断熱効果が期待できると話し合いました。
磯副社長は、直ぐに栃木県那須塩原市の工場で、特殊トリプルガラスの複層を創りました。
そのトリプルガラスと合わせ目の断熱通気層を加え熱貫流率は、想定以上の0.23kw/㎡k。それはグラスウール断熱材250㎜厚さに相当する、真っ透明のガラスの壁が出来ました。
世界のガラス資料を調査してもそれを超えるものはなく、まさに世界一の断熱ガラスです。
現在は、経年劣化率を試すため、北斗市本社や私の自宅にも取り付けし試しています。
既に3年が過ぎ性能の経年劣化率はゼロ%で、販売する時期の検討が必要でした。
この世界一の断熱ガラスを創った磯宗秋さんは、この春に悪性腫瘍が見つかりました。
諸行無常と云いますが磯副社長とは、この世でもっと多くの研究開発を続けたかったのです。
画像は、星野アルミ建材本社で左が磯副社長と星野社長を中にして撮ってモノです。
「#健康寿命を延ばす家」「#ファース工法」
「#福地建装」「#SDGs」
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