家って何・人って何…函館～北斗市

家とは何かと問われて、屋根があって、壁があって、壁に窓と入口があって、その壁と屋根を基礎が支えている…このように答えても間違いはないだろうと思われます。
従来の日本家屋は更に風通しの良い、通気のできる家屋が基本となってきました。

茅葺屋根の家屋などは、通気に重点を置きながら夏涼しく、冬暖かい住まいにするための工夫の結集であり、更に長寿命と云う技術的な概念も加わってきました。
ところが近代の建築物は、外観デザインや内装美観に大きく左右されるようになりました。
私達は、どんなに家づくりが近代化されたとしても、日本の気候風土や通気の基本を落とし込んだ家でなければ家ではないと言い切って参りました。

グラスウールを多く充填して高断熱と云い、ポリフィルムを張付けて高気密と云います。
家を高気密、高断熱にするとするほど、加えなければならない事が伴います。
入った熱処理を効率よくしなければ蒸し暑い家になります。入った湿気処理を効率よくしなければ、内部結露が発生し、構造部材が腐るなどの弊害が起き易くなります。

窓ガラスやサッシ枠からは大量の熱が逃げ、結露などが起きる場合もあります。
気密住宅の換気扇は、換気経路を確保しつつ、その量と方法がポイントとなります。
屋根材の受ける夏場の直達日射熱は膨大で、小屋裏気温が70℃以上にもなります。

エアコン冷房を省エネで稼働させるには、ガラスからの日射熱を遮熱する方法があります。
エアコン暖房と省エネで稼働させるには、日射熱を多く取り込んで家屋内に蓄熱します。
これからの照明機器はLEDが主流となるのですが、その使用法が問われます。

いずれにしてもその全てに人が深く関わっています。
最終的には理屈抜きで「人」の存在を深慮した技術構成が絶対条件となるのでしょう。
家づくりにおいて、「関わる人を大切に」
この人への配慮、気遣いは、為せば為すほど自分を幸せにする事でしょう。

今日も家づくりに不可欠な技術研究に講じていました。写真は現在の函館山の様子です。

昨日、私が本州から持ち帰った暴風雨は上がりましたが天気は強風で機嫌が悪そう…

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東京湾に昔の魚が戻る時…東京～羽田空港～函館空港～北斗市

人口の手の入った開発は、生態系をことごとく破壊するとして忌み嫌われてきました。
特に護岸工事などは、自然環境を大きく壊す事が懸念され自然保護の観点から強い反対運動が巻き起こります。
羽田空港の杭打ち浮島方式の滑走路建築も心配されていました。

今日は東京都内のファース工務店、味方建築の専務、味方心也（写真）さんと、弊社東京事務所で懇談する機会がありました。
味方さんは山手線の内側に存在する唯一の加盟工務店、そして山手線内側に建ったファースの家で暮らし、彼の大の釣り好きは有名です。

彼の工務店は、明治初期の創業で歴史があり、かねてから東京ドームに近い文京区で家づくりを行ってきました。
そして時間のある時は大好きな釣りを東京湾で行うそうですが羽田空港の第4滑走路の建築予定を知り、当初は自然破壊をとても心配したそうです。

東京湾の自然を壊さないように杭打ちの際に羽田空港周辺を広範囲にわたり、海底土壌を奇麗な砂に入れ替える工事を行ったと云う事です。
その綺麗な砂が功を奏し、昔によく釣れたカレイやヒラメ、そして体長60センチを超える東京湾だけに生息する魚で江戸前の寿司ネタになる魚が釣れるそうです。彼は最近、60センチもの大物を羽田沖で釣ったそうです。

滑走路の下部の自然環境も海水が停滞しないような工夫が為されているようで4滑走路が出来てからは、明治大正時代に釣れた魚が獲れるようになったそうです。
単にコンクリートで固めるだけでなく、自然と共生する方法は知恵を絞れば色々と存在するのかも知れません。
東京湾で釣りを楽しむ人々は、しだいに多くなったと云います。

沖縄の普天間基地をサンゴ礁の海に移す事と羽田空港第4滑走路を一緒には出来ません。
しかし、サンゴ礁や魚、そして自然と共生する方法の参考にはなりそうです。
羽田沖に魚が戻った話題ですが今日はその羽田空港ラウンジでのブログ更新となりました。

さて晴れたはずの雨は結局、今も降り続いています。
北海道は晴れていそうですが、どうやらこの雨を私が持って北上する事になりそうです。
間もなく飛行機に搭乗を…

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電灯、蛍光灯、LED照明機器…竜ケ崎～東京都内

家の中でどんな電化機器であっても1kw使用すると1kw分の熱量が家の中に放散させる事になります。
電灯つまり白熱球の電気消費量が多いと言いますが、照度に加え多くの発熱を行っているのです。
蛍光灯は、発熱をかなり抑制して照度を高める照明機材です。

白熱球や蛍光灯は365℃四方八方に熱を放散させ、部屋全体を明かりで包む照明機器としては優れています。
今、話題のLEDは、絞り切った限られた範囲に対して集中して灯りを当てる照明機器です。

白熱球や蛍光灯のように全体的に明るくするには向いていても、照度に加えて相当の熱を発散させるため、暖房機機器の一面を持ち合わせているとも云えます。
蛍光灯は発光部分を下方に集中させる事で照明機器の役割に改善されました。

LEDは更に発光や照度を与える部分を絞り込み、集光灯のような照明機器と云えそうです。
どんな照明機材も発熱をしますが、白熱球や蛍光灯は発熱体全体から熱が放散しています。
しかし、LEDは一ヶ所に放熱部分を集め、発光部分に熱を与えない工夫を行っています。

LEDが省エネだと云うのは、不必要な場所に熱と光を送らない仕組みになっているからでしょう。
このLEDは汎用によって様々な商材が生み出せそうです。
今日は東京ビックサイトのエコ商材展示会に参加して様々なアイデアを戴いて参りました。

写真は、隣がLEDの解説者として同行して戴いた日本トリガの花家さんと、出展していた㈱ジェスコの酒井　勇さんです。LED機材は新商品開発の宝庫と云えそうです。
ジャスコさんの展示商品にも次世代に通じる夢の企画商品が山積していました。

一日いっぱい雨に降られた一日でしたが明日の最終便まで東京に…さて明日の天気は…

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オール電化からエコ電化へ…北斗市～函館空港～羽田空港～東京～竜ケ崎市

電力会社と言え企業であり、電気を売って企業利益を得ていました。
今回の原発事故で充分な電力供給が困難となり、肝心の売りモノが無くなってしまう状況下にあります。
この原子力発電所がある電力会社の共通の悩みですが日本列島全てが海岸沿いに原発が…

電力会社はそれでも発電して市民生活の根源を守ろうと躍起になって奮闘しています。
現在、東京電力があたかも悪徳企業のような見方をされているのは些か矛先が異なります。
そもそも原発は経産省（安全保安院）の認可無しに原発部品の一個すら購入出来ません。

今回、浜岡原発の停止を政府が要請して電力会社がこれに応じました。
福島原発にしても利益追求が使命の一つである民間企業の東電に対して政府は、安全確保のため停止命令は出来たはずです。

また常に供給される電力の恩恵に与っている政府も国民も、事故当事者となった東電だけを悪者にする事にはあまりにも短絡的で本当に遣り切れない気持ちになります。

ともかく今後のオール電化住宅は厳しい批判に晒される事でしょう。
しかし送電を電子制御して平準化するスマートグリッドや、家屋内の消費電力の省エネや使用電力を可視化するスマートハウスの構想は、オール電化住宅でなければ出来ません。
決して過去のオール電化思考は間違っていなかったと言えるでしょう。

今日は電力会社の方々とも意見交換を行ってきました。
しかし、3・11以降「オール電化住宅」は完全に「エコ電化住宅」に様変わりする事になります。
つまり何でも電化ではなく、来るべきスマートグリッド時代に備えての「高性能エコ電化住宅」が必須です。

今日は茨城県でただ一社で奮闘している仲間のファース加盟工務店、佐藤建設さんを久々に訪問しました。
写真は社長の佐藤秀行さんと撮りました。
佐藤社長も過去のオール電化住宅から将来のエコ電化住宅への変換を思慮しておりました。

佐藤建設さんは先代が培った手厚い信用の積み重ねで現在があります。
その先代が残した資産を汎用する仕組みづくりを一緒に相談して参りました。
佐藤社長が中心となり茨城県にも仲間が増え、スマートグリッドに対応出来るファースの家が多く出来そうです。
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原発停止と代替発電を議論する中で…北斗市

中部電力は今日、臨時取締役会を開いて菅首相から要請を受け浜岡原子力発電所の全面停止を受け入れることを決めたそうです。
停止期間は、防波壁の設置工事などの津波対策が完了する2年から3年になりそうとのニュースが入っています。

中部電力は「首相の停止要請は重く、受け入れは避けがたい」（幹部）として、基本的に受諾する方向で協議していましたが、休止中の火力発電所の再稼働に必要な液化天然ガスの調達にめどが立ち夏場のピーク時を乗り切れる見通しとなったとしています。

福島原発事故で原子力アレルギーだった我国は、原発推進どころか新設原発など望むべきもありません。
反原発を唱える人々の主張してきた原発危険を目の当たりにしたら、誰もが反論出来ない状況です。

一方、私達の生活の中で今現在、電気が無い暮らしを想像する事すら難しいのも事実です。
原発がダメならどんな発電方法が良いのかを、誰もが冷静に検証して行く事が必要です。
現在の発電は火力が35％、原発が30％、残りが水力や太陽光、風力などになっています。

火力とは、何かを燃やすために必ずco2などを廃棄します。
水力の場合、山岳地帯を切り拓くため、様々な面でもっとも自然に影響を与える発電法となるそうです。
クリーンエネルギーと言われる太陽光や風力は、あくまでも自然任せで主電源とは成り得ません。

太陽光パネルや風力発電のパワコンなどの制作途中や廃棄時点で大量のco2を排出します。
Co2マイナス25％を国際社会に宣言したものの今回の震災で完全に実現不能となりました。
マイナス25％はあくまでも原発推進が前提でなければ実現出来ません。

とにかく電気を節約する事ですが私達は、我慢せずに省エネが出来る生活空間を求めてきました。
従来の40％程度の電力消費で快適な住まい空間を構築できるファースの家を是非、勉強して下さい。

写真は前が副社長と専務、後が扇常務と小泉常務ですが、今日は月一回の役員会で省エネ電化ファース展開の仕方などを議論しました。明日は東京出張です。

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ガバナンスと企業の在り方…北斗市

組織統治「ガバナンス」と云う言葉が行き交うようになりました。
特に企業合併などで組織体が大きくなるとガバナンスが崩れ易くなります。
構造改革でむしろガバナンスが効かなくなったと云われる企業もあるそうです。

ガバナンスは、組織の在り方と上司と部下の人間関係が大きく影響するのでしょう。
上司が部下からの信頼を逸した時は、組織のガバナンスが直ぐに壊れ始めるようです。
信頼できる上司だったのですが組織が変って人としての関わりが出来なくなった…
このようなタガの緩みが組織のガバナンスを急激に低下させる場合があります。

しかしガバナンス云々と云う前に、部下と上司の人間関係を省みる必要が…
自分の云う事を無視する部下がいたとすると無視する部下に問題があるのか、無視される自分に課題があるのかを検証してみるべきでしょう。
精査してみると多くが一方的なものではなく、双方に五分五分の要因があるものです。

部下の努力、部下の苦労と痛み、部下の個人的な環境などを考慮せずに、自分の都合や立場でのみ指示命令する上司…
仕事の本質ではなく上辺だけの仕事を行い、上司の置かれた立場を知ろうともせず、出来ない理由だけを探し出す部下…

上司自らが遣って見せて、上手くいったら誉めてあげなければ部下は育たないと云います。
そのような社員どうしの信頼関係を保持する企業のガバナンスは担保されています。
とは云いつつ、自分自身や自社の在り方を問い直しています。

今日はGW最後の明日、日曜日を前にした土曜日ですが、出社当番のスタッフ懸命に仕事しておりました。
写真はそのうちの1人、研究開発室で実験技師を主に行う久保田公明君と一緒に撮りました。
彼との信頼関係は保持されていそうな…

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それぞれのゴールデンウィーク…北斗市

今年のGWは4月29日金曜日が祭日のため、今月2日と6日を挟めば10日連休となります。
弊社でも当番制で長期休暇を取れるようにしております。今日は6日の金曜日平日なのですが、半数の当番社員が出社しております。しかし、外部からの電話は半数以下です。

それぞれが自分なりのGWを過ごされたのでしょう。それも地域毎に大きく異なるようです。
青森県の弘前城公園の桜は、GW当初に満開となり多くの人々が押し寄せました。
道南の松前城公園は、今日あたりが満開のようです。GW最終日は函館の五稜郭公園の桜が満開となります。本州最北端と道南のGWは桜前線のど真ん中となったようです。

私のGWと云うと、母の葬儀以来どうも体調を崩して休養ウィークとなりました。
昨日と一昨日は、午前10時から午後5時まで7時間、テレビの前に居座っていました。
トラックツアー番組、南アメリカ大陸一周の旅と昨日はアフリカ大陸縦断の一部始終です。

平日の7時間をぶっ通しでテレビを見るなどと云う事は初めてで、しかも二日連続です。
体調が思わしくないので外出が億劫となり、何となく見始めた番組でした。しかしそこにはアマゾンの大自然、南米大陸に息付く動植物、切り立った山々とそこに暮らす人々の表情が…

アフリカ大陸は貧困と飢餓イメージにありました。
しかし荒涼とした砂漠で強かに生き延びる生命の神秘さ、サハラ砂漠に沈む大きな太陽は動植物の生命の源に見えます。
黒い肌に隠れ、表情の見え難い人々、この飽食を知らない人達は、粗末な食べ物を大事に命の糧にし、穢れのないその瞳は黒真珠のように輝いています。

2日で14時間も自分自身がトラックツアーに参加した気持ちになりました。
長いGWと体調不良が実に充実した時間を過ごさせてくれました。

それぞれのGWも明日と明後日の2日間。休み疲れにならないようにしなければ…
写真は先ほど撮った庭の梅ですが、梅、松、その向こうが桜です。この桜も直ぐに満開を。

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震災支援と安藤美姫さんの金メダル…北斗市

フィギュアスケートの世界選手権で五輪女王のキム・ヨナさんを逆転で破り、金メダルをとった安藤選手は、実に立派な仕事をしました。
同じく期待された浅田真央選手ですがフォームの改造中とやらで、少し小さな演技だったように思われます。

ともかく安藤美姫さんの演技は、胸に「甦れニッポン！」のワッペンを付けて「自分のためでなく、日本の事を考えて演技した」と語っています。
また、「震災で困っている人々が少しでも笑顔が」と語る彼女の顔に笑みはありませんでした。
彼女は言葉だけでなく、心から震災で苦難している人のために夢と希望を与えようと演技したのでしょう。

私達ファース・グループは、オフィシャルサイトで支援を呼び掛け、先月末日で締め切りましたが、短期間に合計金額2,314,958円もの支援金が集まりました。
支援者のご芳名はオフィシャルサイトのトピックス欄に掲載しています。
皆様からのご厚情は早速、日本赤十字社を通じて被災者に送り届けます。
本当に他人の困難を自分の事のように思える人々が多くいるのです。

街を大津波で丸呑みにされた被災者の忍耐力には頭が下がります。
献身的な支援活動を行う自衛隊、自治体職員そして、我身の危険を顧みずに原発終息にあたる作業員達の活動に胸を打たれています。国会も休日返上の論戦を行っています。

誰もが一丸となって国難を乗り切ろうと尽力しています。
そして日本人の誰もが安藤美姫さんのような底力を潜在させているようです。
写真は隣の庭を上から撮ったのですが気温6℃、春とは云え寒風が身染みる時期。
気概を持って乗り切りましょう。
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