読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

行きずりの街

2009年08月01日 08時12分22秒 | ■読む
志水辰夫著、新潮文庫刊。 志水さんの2作目の作品です。良かったー。冒険小説の類で余り描かれていないのは男女の機微ですが、本作はその男女の機微で溢れかえっています。しがない学習塾の経営者が、よんどころなく事件に巻き込まれて行き、やがて自らの「男」に目覚め悪に立ち向かって行く、というありがちな展開だけでなく、男と女が惹かれ合う不思議さや不条理に納得しきりでした。 また、悪役が悪役として、それなりの自己 . . . 本文を読む
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