読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

蝋涙

2010年01月14日 06時49分15秒 | ■聴く
原田康子著、横浜カセット文庫発行 六十代の女流作家が、恋多き若き日に一瞬心を触れ合わせた同僚の一生を、いくつもの場面を切り取るようにして回想して行きます。そして、その男性の生い立ちや境遇が明らかになって行きます。主人公の男性に対する愛着が、揺れ動く恋心から、次第に大切な人への重いに変わって行くように思いました。 タイトルは、その男性が、主人公に渡した首飾りの玉が真珠を模したもので、蝋燭が溶けて固ま . . . 本文を読む
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