原田康子著、横浜カセット文庫発行
六十代の女流作家が、恋多き若き日に一瞬心を触れ合わせた同僚の一生を、いくつもの場面を切り取るようにして回想して行きます。そして、その男性の生い立ちや境遇が明らかになって行きます。主人公の男性に対する愛着が、揺れ動く恋心から、次第に大切な人への重いに変わって行くように思いました。
タイトルは、その男性が、主人公に渡した首飾りの玉が真珠を模したもので、蝋燭が溶けて固まったように見える。そのプレゼントがいつの間にか無くなり、主人公が自ら本物の真珠の首飾りを買い求め、老齢になって、その真珠に見入る度に、若き日の男性との思い出に浸ることから、付けられたものです。
作者の経歴を下記のURLで見ると、この小説の主人公と重なっており、自らの思い出を下敷きに創作したのではないかと思います。ほぼ40年の時間を断片的に描きながら、人の一生を味わい深く描いています。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/原田康子
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評価は3です。
六十代の女流作家が、恋多き若き日に一瞬心を触れ合わせた同僚の一生を、いくつもの場面を切り取るようにして回想して行きます。そして、その男性の生い立ちや境遇が明らかになって行きます。主人公の男性に対する愛着が、揺れ動く恋心から、次第に大切な人への重いに変わって行くように思いました。
タイトルは、その男性が、主人公に渡した首飾りの玉が真珠を模したもので、蝋燭が溶けて固まったように見える。そのプレゼントがいつの間にか無くなり、主人公が自ら本物の真珠の首飾りを買い求め、老齢になって、その真珠に見入る度に、若き日の男性との思い出に浸ることから、付けられたものです。
作者の経歴を下記のURLで見ると、この小説の主人公と重なっており、自らの思い出を下敷きに創作したのではないかと思います。ほぼ40年の時間を断片的に描きながら、人の一生を味わい深く描いています。
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