西川治著、ちくま文庫刊
文末の著者の言によれば、本書は1997-2000年の間、日経新聞などに掲載された記事の中から「安くてうまい食べ物」だけを選んだ63編のものだそうで、掲載時の文字数の制約から書き足らないことを加えているとのこと。
こうした食べ歩きは、同じような調子で書いてあると読み飽きてしまいますが、本書は全くそのようなことがありませんでした。
恐らく、食事の前後に経験したことを簡潔に、そして魅力的に書いているから。その時の印象や感情を交えていることが奏功していると思います。
世界の食の多様性に触れることができましたが、副題の「もっとも安い食べ物が、うまい」の理由が巻末に記されていおり、読了して納得しました。
毎晩、寝入る前に読み、幸せな気分で眠りにつけました。
水上生活者の食事風景と思しき表紙の写真、良いと思いませんか?
----------
○西川治
----------
評価は4です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
〇カメラまかせ 成り行きまかせ 〇カメラまかせ 成り行きまかせその2
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます