杉浦日向子著、筑摩書房刊
杉浦さんが監修した「お江戸でござる」を大変に興味深く読みましたが、その時に、杉浦さんの本職が漫画家だと知り、本書を手に取りました。本書は、江戸期の郭(くるわ)を舞台にした作品を中心に19の作品が収録されています。素朴なタッチの絵もありますが、郭物での登場人物は、浮世絵風の描写で、粋な男、色っぽい花魁など、実に妙なる男女が登場します。そして会話が実に粋で奥深い。果たして男女の事柄は、普遍化も教訓化も出来ないものであろうかと思います。そうした、機微を実に巧みに、余韻を残しつつ描いていて秀逸です。
評価は4です。
杉浦さんが監修した「お江戸でござる」を大変に興味深く読みましたが、その時に、杉浦さんの本職が漫画家だと知り、本書を手に取りました。本書は、江戸期の郭(くるわ)を舞台にした作品を中心に19の作品が収録されています。素朴なタッチの絵もありますが、郭物での登場人物は、浮世絵風の描写で、粋な男、色っぽい花魁など、実に妙なる男女が登場します。そして会話が実に粋で奥深い。果たして男女の事柄は、普遍化も教訓化も出来ないものであろうかと思います。そうした、機微を実に巧みに、余韻を残しつつ描いていて秀逸です。
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