読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

グラフィック・デザインの歴史

2011年01月23日 18時45分13秒 | ■読む
アラン・ヴェイユ著、創元社刊
デザインは魅力的です。同じ性能でもデザインが良いモノが欲しい。パソコンでも携帯でも、何でも美しいもの、格好良いものが欲しいと思います。しかも、デザインは、ブランド力と結びつくと、なお輝きを増します。だから、性能や使い勝手に関わらずブランド品に高いお金を払いがちです。
その魅力を構成する最も大きな要因はデザイン力だと思います。このデザインとは何か、と考えると、価値で、色、質感、量感、重量感等々。また、製品でないポスターなどであれば、文字や写真、あるいは図形などの構成が大きな意味を持ってきます。更に拡大して考えれば、言葉の意味、印象さえデザインに包含して考えることが出来るのではないでしょうか。
本書は、そうしたデザインの分野の歴史を概観しています。大量生産、大量消費と結びついて、大衆に製品の魅力を伝える手段として一般化したことにより、一定の地位を築きながらも、芸術とは差別され続けた。(フランスでは例外があったようです)しかし、やがて、消費社会が成熟するにつて、次第に社会的な重みを増し、同時に多様性を獲得し、今日のデザインの世界に至った。こうした歴史を、大量消費社会の先進国である欧米諸国を中心に概観しています。
有名なバウハウスやアール・デコも登場しますが、時間軸に沿ってデザインの歴史を大まかに見ることが出来ました。しかし同時に、少々退屈な書籍でした。
評価は3です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« プロジェクトX/運命のZ計画... | トップ | トランスポーター3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読む」カテゴリの最新記事