佐江衆一著、横浜カセット文庫発行。
佐江さんの作品は全く読んだことがありませんでした。また、下記のネット情報によれば、何度も芥川賞の候補になったり、色々な賞を受賞しているとのことでしたが、私は知りませんでした。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/佐江衆一
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この2つの作品は、氏の「江戸職人綺譚」からのものです。最初に「召天の刺青」を聞きましたが、人物描写は言うに及ばず、さすがに「職人」という言葉通り、刺青の技を微細に表現しています。また江戸期の風俗を見事に浮かび上がらせています。また、主人公の男女が初めて結ばれる時の描写が幻想的で見事でした。
「対の鉋」は、それ以上に、建築の技術や大工の道具など、微に入り細に入り描写しています。不器用ながら大工仕事に真っ正直に取り組んでいる常吉が、呉服問屋の主から茶屋の普請を請け負って、初めての独り立ちの仕事として取り組む。その一途さに、主の娘が・・・。
両作品とも、女性が職人たる男性の主人公に惚れるのですが、単純な惚れ方ではありません。その生き方、在り方に魅入られるのでした。だから、常人では考えられない行動に走るのです。
評価は5です。
佐江さんの作品は全く読んだことがありませんでした。また、下記のネット情報によれば、何度も芥川賞の候補になったり、色々な賞を受賞しているとのことでしたが、私は知りませんでした。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/佐江衆一
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この2つの作品は、氏の「江戸職人綺譚」からのものです。最初に「召天の刺青」を聞きましたが、人物描写は言うに及ばず、さすがに「職人」という言葉通り、刺青の技を微細に表現しています。また江戸期の風俗を見事に浮かび上がらせています。また、主人公の男女が初めて結ばれる時の描写が幻想的で見事でした。
「対の鉋」は、それ以上に、建築の技術や大工の道具など、微に入り細に入り描写しています。不器用ながら大工仕事に真っ正直に取り組んでいる常吉が、呉服問屋の主から茶屋の普請を請け負って、初めての独り立ちの仕事として取り組む。その一途さに、主の娘が・・・。
両作品とも、女性が職人たる男性の主人公に惚れるのですが、単純な惚れ方ではありません。その生き方、在り方に魅入られるのでした。だから、常人では考えられない行動に走るのです。
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