リー・チャイルド著、講談社文庫刊
ジャック・リーチャーシリーズの原作の10作目、翻訳の13作目の作品です。
今回の舞台は、ニューヨーク。
リーチャーは、気に入ったコーヒーショップを二日連続で利用しましたが、二日目に、一目で元軍人と分かる男に、前日に目撃したことについて質問されます。
正確に説明すると、その男は、そのことを男の雇い主に説明して欲しいとのこと。
了解して説明に行くと、雇い主の妻とその子供が誘拐され、要求された身代金を、指示通り現金で車に乗せ指定場所に置いておいた。
それをいつの間にか、誘拐犯の男、あるいは仲間が乗り去ったようだが、妻と子供は戻っていないとのこと。
リーチャーは、雇い主に問われるままに、得られた情報から推察した誘拐犯達の行動やアジトの推定場所を伝えたところ、高額の報酬を払うので奪還を手伝うよう依頼を受けた。
その提案を受けて調査を始めるのだが・・・・。
今回は、他の作品以上に非常に凝った内容で、終盤までの出来事が、事件の真相解明への手掛かりとして、周到に織り込まれています。
謎解きの要素が大きく、ちょっと違った味わいの作品です。
しかし、リーチャーは如何にもリーチャーらしく振る舞い、最後まで緊張感が持続して楽しめました。
最近、アマゾンオリジナルのリーチャー作品が公開されましたが、本書「訳者あとがき」によれば、その続編が制作中とのこと。
公開が楽しみです。
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○リー・チャイルド
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評価は4です。
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