池内恵著、文春文庫刊
近年のイスラーム国を巡る報道に触れ、どのような組織であるのかが気にかかっていました。アルカイダについては、幸い良書に出会って理解できましたが、イスラーム国は、ようやく本書に巡り会った感じです。
著者はアラブ研究者。イスラム政治思想を専門領域としているとのことで、本書は思想と政治の両面からイスラーム国が成立した経緯とその背景、世界と中東地域との政治状況の推移と関連性、地政学的な分析、今後の展開の想定と課題の提示、と幅広く分かり易く解説しています。
読み始めは著者の視点の位置と少し分かりにくい言い回しに戸惑いましたが、読了して、全体の構成、素材の示し方など、一般の読者に理解できるよう考え抜かれていることに気付きました。また、最終章の「8 中東秩序の行方」に著者の考え方がコンパクトに示されており、中東を巡る複雑で困難な歴史的経緯が理解できます。良書です。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/池内恵
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
近年のイスラーム国を巡る報道に触れ、どのような組織であるのかが気にかかっていました。アルカイダについては、幸い良書に出会って理解できましたが、イスラーム国は、ようやく本書に巡り会った感じです。
著者はアラブ研究者。イスラム政治思想を専門領域としているとのことで、本書は思想と政治の両面からイスラーム国が成立した経緯とその背景、世界と中東地域との政治状況の推移と関連性、地政学的な分析、今後の展開の想定と課題の提示、と幅広く分かり易く解説しています。
読み始めは著者の視点の位置と少し分かりにくい言い回しに戸惑いましたが、読了して、全体の構成、素材の示し方など、一般の読者に理解できるよう考え抜かれていることに気付きました。また、最終章の「8 中東秩序の行方」に著者の考え方がコンパクトに示されており、中東を巡る複雑で困難な歴史的経緯が理解できます。良書です。
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