柘植久慶著、PHP文庫刊
栗林さんのことを、クリント・イーストウッドの映画「硫黄島からの手紙」で知り、その実像を知りたいと願ってましたが、たまたま本書を目にして、早速読みました。本書では、栗林さんという人物を最低限押さえた上で、硫黄島防衛の命を受け着任してから最期を遂げるまでの行動を、アメリカ軍の動向を交えて、淡々と述べています。しかし、行間から日米の軍人たちの心理状態が読み取れます。そして、それまでの日本軍の万歳攻撃を否定し、敵の損害を如何に多く出来るかという視点で守備隊を率いた。栗林さんの時代を超えた合理的な考え方とお人柄が浮かび上がって来ます。梯久美子さんの「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」も手元にありますが、題名からして悲しくてなかなか読み始められず、昨日購入した本書を1日で読み終えました。高潔な「無私の人」であったと深く感銘を受けました。
------------------------------------------------------------
○栗原忠道 => https://ja.wikipedia.org/wiki/栗林忠道
○柘植久慶 => https://ja.wikipedia.org/wiki/柘植久慶
○硫黄島の戦い => https://ja.wikipedia.org/wiki/硫黄島の戦い
------------------------------------------------------------
評価は4です。
======= 写真 ========
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
カメラまかせ 成り行きまかせ => http://peronontino.blog.fc2.com/
カメラまかせ 成り行きまかせその2 => http://blog.livedoor.jp/natyalan/
最新の画像[もっと見る]
- ステラ 黒い捜査ファイル 2日前
- ジェフ・ベゾス 果てなき野望 4日前
- 【最終回】平壌生まれの北朝鮮人が初めて日本にきたら衝撃の連続だった2泊3日! 6日前
- 「We Need A Little Christmas」 1週間前
- 9.11後の現代史 1週間前
- ディープフェイクの衝撃 AI技術がもたらす破壊と創造 3週間前
- 王女ピョンガン 月が浮かぶ川 3週間前
- アメリカ海兵隊 4週間前
- パソコンの冷却:USB FUN 4週間前
- ルポ 高学歴発達障害 4週間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます