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ノルマンジー上陸作戦の為の周到な準備と直前の悪天候による一日遅れの作戦開始。開始後の戦闘の推移が描かれています。今翻訳しているポール・ケネディの「ENGINEERS OF VICTORY」が丁度その場面で、しかも別に見ている映画「パットン大戦車軍団」が、ノルマンジー上陸作戦の直前までを見ています。(根気が無くなって、一気に見るのが辛い!)
それらからの知識によれば、連合軍は、ヨーロッパ西部へ侵攻する際に、その上陸地点をドイツが間違うように様々な欺瞞工作をしていた。偽物の戦車やトラックを数万個を関係いない場所に置く、偽の情報を二重スパイに報告させる、連合軍屈指の凄腕将軍と目されていたパットンに、フェイク攻撃軍を指揮させた、などなど。
本作品によれば、作戦を練る期間が2年ほどで、スピットファイア偵察機がヨーロッパ沿岸部を徹底的に撮影し、立体視した上で、ドイツ軍の防衛施設や配置部隊、ロジスティクスの基礎となる道路、鉄道などのインフラの内、破壊すべき物と利用するために確保すべき物との選定など、巨大な作戦ながら隅々まで緻密な計画を立案したことを示しています。
本作品には出ていませんが、この作戦計画の指揮を取ったのが、ダンケルクの撤退を計画したバートラム・ヒューム・ラムゼーだ。この人無くしては、こ大規模で見事な作戦は樹立できなかったのではないか。その下りを読んで少しく感動した。戦争に関する作品は、敗者側の勇気や正義を否定してしまうようだ。本作も例外ではなく、連合軍の生き残った人々の回想を多用し、戦友が無残に殺された状況を繰り返し描いているのが浅はかに感じる。とはいえ、当時の写真と映像を効果的に用いて臨場感豊かに作られている。
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URL => http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=140603
https://ja.wikipedia.org/wiki/バートラム・ラムゼー
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評価は4です。
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