青木謙知著、サイエンス・アイ新書刊
戦闘機のステルス機能について興味があり本書を手に取りました。本書では、日本のステルス技術の先進技術実証機である三菱X-2を紹介することから始めています。その後にステルス技術について、アメリカでの研究と開発、戦場での実績、その他のステルス機という順番で解説しています。
ステルス技術はレーダー探知を避ける技術と理解していましたが、実際には見つかりにくいということで、まずは視認性を低下させるための彩色の工夫から説き起こされています。また、レーダーに写りにくい為には、レーダー波をレーダーを発するアンテナの方向に出来るだけ反射しないようにすることが重要で、その為に機体の表面積を減らす、開口部での反射の低減、翼の先端部と後端部などのエッジ部の角度の統一、更には電波を吸収する塗料など幅広く紹介しています。興味深かったのは、同じ体積で表面積を採取になるのは球体であり、球体に三角翼を付けた形が、現実のステルス機に採用されているとの解説です。確かにB-2爆撃機はその様な形状です。
また実践においては、イラクへとの戦争の際、バグダッド市内の軍中枢部への攻撃という危険な任務をF-117が完璧にこなしたという圧倒的な実績が紹介されています。アメリカは、今現在も遙かに進んだ技術を開発しているのだろうと思います。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/青木謙知
https://ja.wikipedia.org/wiki/ステルス性
https://ja.wikipedia.org/wiki/ステルス機
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評価は4です。
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