読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

愛と憎しみの豚

2019年06月10日 18時31分30秒 | ■読む
中村安希著、集英社刊
中村さんの著作「食べる。」、「インパラの朝」に次に読んだ三冊目の作品です。著者は、育った土地柄から「肉と言えば牛肉」という思い込みから、幾つもの体験を経て「豚肉」に思いが募り、「豚」を求めて旅立ったとのこと。
いきなり「豚」が禁忌のイスラム世界へ。しかし、イスラム世界も多様であり、更にイスラエルでさえ、実は一様ではない。しかし「豚」を巡るあれこれは、世界各国を巡ってもはっきりした像を結ばないまま進んで行きます。
いつ急展開が訪れるのかと思いきや、物語は、豚とは直接関係の無い事共に引きずられて終わってしまう。その「余」の部分が強烈で「豚」はどこかへ消し飛んでしまった。「タイトル」を決めたが追求しきれなかった行き当たりばったりの、しかしながら人々との多様な出会いを記録した、と理解しました。(最後は結構読ませましたが・・・)
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URL => http://akinakamura.net/
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評価は3です。

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=> カメラまかせ 成り行きまかせ
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