読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

東南アジアの食

2009年10月07日 19時07分04秒 | ■読む
森枝卓士著、河出書房新社刊
東南アジアの国々を、広く浅く、満遍なく紹介しています。非常に多くの写真を掲載しており、分かりやすく体系立って解説しています。この手の本が好きなので結構読んでいますが、今までで一番読み易かった。そして、食を形作る気候風土や文化など多面的に、適度な詳しさで解説しています。
著者は、長く東南アジアに住んでいたこともあって、その地域の、普通の生活や文化に通じていることが感じられました。写真の中の人々が、ごく普通の表情をしており、至る所の日常を切り取っている、という感じがしました。
私も、東南アジアの食べ物が好きなので、今年のインフルエンザ騒ぎななければ、その一部なりとも食べられたのに、と残念でなりません。
本作中、感心したのは、食材と、それを生み出す自然や農業の有り様だけでなく、食事の作り方、食べる場所、食器、マナーなど、多面的なとらえ方は秀逸でした。バランスが取れた良書であると思います。
-----------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/森枝卓士
     http://morieda.com/eat/
-----------------------------------------------
評価は4です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« エミール・ガレ展 | トップ | 関西旅行:その29:二条城 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読む」カテゴリの最新記事