読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

セックスはなぜ楽しいか

2010年01月27日 18時47分33秒 | ■読む
ジャレド・ダイアモンド著、草思社刊
大変に刺激的なタイトルですが、中身は至ってまじめな書籍です。本書の著者は、日本では以下の4冊が出版されているそうです。
 (1)『人間はどこまでチンパンジーか?』(新曜社, 1993年)
 (2)『セックスはなぜ楽しいか』(草思社, 1999年)
 (3)『銃・病原菌・鉄(上・下)』(草思社, 2000年)
 (4)『文明崩壊(上・下)』(草思社, 2005年)
私は、最初に「文明崩壊」を、次に「銃・病原菌・鉄」を読みました。両方とも長大な作品で、氏が多面的に論を展開しています。誠に感動的な著作でした。著者は大変に多彩な才能の持ち主で、その経歴は下記のURLで紹介されています。
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URL => http://www.expo-cosmos.or.jp/jusyou/1998.html
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さて、本書の内容は、「性」というテーマについて、氏の該博な知識を駆使して、様々な面から論じています。なによりも、人の性が他の動物と比較すると非常に特異であることから始まります。その後、男女間の主導権争い、男性が授乳をしない理由、女性の排卵の隠蔽や閉経の発生の理由等々。私たちが当たり前と感じていることが実は当たり前ではなく、人間の生物としての進化に裏打ちされたものであることを解き明かしています。きわどいタイトルながら、非常に知的好奇心を満たしてくれる著作です。
評価は4です。

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