読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

ゴルゴ13 spコミックスコンパクト

2022年05月23日 11時30分32秒 | ■読む

ゴルゴ13のコミックを読み始めたら止まらなくなりました。
最新刊の第164巻を読了するまで、大分時間を要しました。

第1巻の第1話「ビッグ・セイフ作戦」は、1968年(昭和53年)11月の作品で、最新刊の第164号の最後の話は「軍隊を持たぬ国」2012年9月の作品です。この間だけで44年の歳月があるのに、実際には昨年末までの9年間を加えると53年であり、半世紀を超えたベストセラー作品です。

アックションが好きな人が好むのは当然と思いますが、実は、私はたまに流し読む程度で深い関心は持っていませんでした。ところが本シリーズを読み始めて、すっかり虜になってしまった。

連載が開始された頃に社会人になり、幾分なりとも国際情勢に関心を持つようになっていたので、本書に描かれている話題の背景が頭に入っている為、変化する国際情勢を的確に把握し、最先端の技術を駆使しつつミッションを解決して行くゴルゴ13の物語の奥行きの深さに魅了されてしまいました。

さいとうさんの講演会を若い頃に聞いたことがありますが、気さくなお人柄でした。
その際、時々の国際情勢については、専門のアドバイザーがいるという趣旨の発言をされていたと記憶しています。

ゴルゴの生き方に適ったストーリーを保ち続けたのはさいとうさんのお力でしょうが、様々な協力者の支援とスタッフの共同作業の下、時代の変化の即した密度の濃いストーリーを、組織として作り上げてきたのだと思います。

作画の面で感じたことは、人種や国によって、顔形のほか、衣装や建物、宗教など描き分ける対象が膨大だということです。建築物や景観、更には車や武器の描写など、整然として効率的な組織的な取り組みが、これだけ息が長く質の高い作品群を生み出したのだろうと思います。

さいとうさんは亡くなりましたが、氏の遺志を継ぎ連載を継続するとのことで、今後も楽しめそうです。
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ゴルゴ13  ○さいとう・たかを  ○リイド社
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評価は5です。

※壁紙専用の別ブログを公開しています。
カメラまかせ 成り行きまかせ  〇カメラまかせ 成り行きまかせその2


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