谷口ジロー著、小学館文庫刊
緻密でリアルな存在感を感じる作風で、大人の鑑賞に堪える作品を残した谷口さんの画期となった作品です。
本作は、子供のいない夫婦が、あることから犬を飼うことになり、次第に家族の一員として愛するようになっていきます。
そして老いて無くなるまでの日常を淡々と、しかし印象深く描いていて秀逸です。
中野孝次さんの「ハラスのいた日々」にも通じる、愛犬への深い愛情と喪失感を描いており、心に残りました。
本書には、山に惹かれた男達を描いた「約束の地」が併録されています。
文庫版なので老眼にはつらいものがありました。
堪えられず、使用を控えている老眼鏡で鑑賞しました。
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○谷口ジロー
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評価は4です。
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