読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

不美人論

2009年04月09日 17時40分27秒 | ■読む
陶智子著、平凡社新書刊。
顔に大変興味のある私が選んだ書籍です。本作でご自身の弁によれば、陶さんは不美人とのこと。(ネットで検索した所、詳しい画像はありませんでしたが、清水美沙さんふうの理知的なお顔立ちで不美人には思えませんが・・・。)
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URL => http://www.koukaikouza.jp/Lecture/e-10016.html
     http://read.jst.go.jp/public/cs_ksh_008EventAction.do?action4=event&lang_act4=J&judge_act4=2&knkysh_name_code=1000130124
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人の顔に興味を持つ人と持たない人がいること、あるいは、興味があることをあからさまにする人とあからさまにしない人がいます。なぜ興味を持つかというと、多分、屈折した思いがあるからではないか、とうのが私の考えです。だから、著者が小さい時分に祖父から、著者の顔をみて「こまった、こまった」といったことが後々大きな傷になったのだと推察されます。
さて、本書では、美人の反対としての不美人の分析に始まり、様々な観点から不美人を論じています。そして、現在の美容技術の進歩と普及によって、大方の人々が没個性的な「美人」を手に入れている現状を踏まえ、個性的な美人でいることの大切さを訴えているように思えます。
昔々、職場の先輩が「美人は飽きる。ブスは慣れる。」と言っておきながら美人と結婚しました。しかし、大方の美人が、やがては寄せ来る歳に容色が衰える一方で、知的な女性が年齢と共に味のある顔になってくることは確かです。若い時分には気付くことはまず無理というものですが・・・。著者の主張には一理あると思います。
評価は4です。

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