ASCII刊
マイクロソフトのオフィスを本格的に使い始めたのは「Office95」からでした。ワードとエクセルを中心に使用しましたが、アクセスもボリュームのある計画管理に使用しました。それ以前は、DOSベースで、ワープロソフトに管理工学研究所の「松」、データベースに同じく「桐」を、表計算に「ロータス123」を使用しており、移行するの手間取った記憶があります。特にWindows95が非常に不安定で、ハングアップに大いに泣かされました。
しかし、仕事で本当に使い込んだのはOffice2000です。ワード、エクセル、アクセスとも一通り使いこなせるようになり、それ以降は、ほとんど番強をしませんでした。しかし、Office2007から、操作がリボンになり、非常に戸惑いました。それまでは、ツールバーをカスタマイズして便利に使っていたのが、カスタマイズの方法すら分からなくなり、非常に苦痛でした。そんな折、バージョンが2010にアップし、カスタマイズが出来るようになったとのことで、早速買い求め、久し振りにひもといたのが本書です。
感想は、以下の通りです。
●不特定多数のユーザーの操作を分析し、一般的なユーザーが要求するコマンドを先取りして、リボンメニューを変化させている。
●特にエクセルで顕著ですが、2ないし3ステップで処理していたものを一発で処理出来るようにしている。
●とにかく、かゆい所に手が届くように細かい工夫が随所に見られる。
●ワードでは、図形処理が特に強化されている。
●エクセルでは、テーブルなどの新しい工夫見られる。
その一方で、
◎ワードではパワーユーザー向けの操作(たとえばフィールドの操作)が分かり難くなっている。
などの欠点もありますが、相対的に、高機能をわかりやすく使い易くする努力が随所に感じられます。
価格も昔と比べて、それなりにリーズナブルになってきたし、使い慣れた万年筆のような感じです。本書は、入門書として最適でした。(昔の解説書はビジュアルではなかったので、非常に分かり難かった)
評価は4です。
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