副島孝彦著、ベスト新書刊
最近読んだ本でアメリカの政治思想の大まかな流れを知りましたが、本書では、それ以前のヨーロッパの人権思想とアメリカの自治の精神が整理して述べてあります。また、ケインズとヴォルテールを偉大な思想家として紹介し、ルソーを極悪非道の馬鹿者としています。
本書を手に取ったのは、余剰という言葉に反応したからです。資本主義では立ち行かなくなった現状の根本が余剰にあるのだろうと漠然と感じていた為です。本書では、余剰への処方箋を新たに提案しているのではなく、余剰の時代には、せいぜい自助努力によって生き延びるしかないのだという結論です。ごもっとも。巻末に「生き延びる思想10カ条」を示していますが同感です。
年齢ばかり重ねてしまった私の拙い経験からも、著者の主張は至極もっともと腑に落ちましたが、それでも何とか夢を持ちたいものだなぁ、と巻末の「生き延びる思想10カ条」の最初に示された『1 夢・希望で生きない』に反することを思いました。
新たな視座を知り大変参考になりました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/副島隆彦
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評価は5です。
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最近読んだ本でアメリカの政治思想の大まかな流れを知りましたが、本書では、それ以前のヨーロッパの人権思想とアメリカの自治の精神が整理して述べてあります。また、ケインズとヴォルテールを偉大な思想家として紹介し、ルソーを極悪非道の馬鹿者としています。
本書を手に取ったのは、余剰という言葉に反応したからです。資本主義では立ち行かなくなった現状の根本が余剰にあるのだろうと漠然と感じていた為です。本書では、余剰への処方箋を新たに提案しているのではなく、余剰の時代には、せいぜい自助努力によって生き延びるしかないのだという結論です。ごもっとも。巻末に「生き延びる思想10カ条」を示していますが同感です。
年齢ばかり重ねてしまった私の拙い経験からも、著者の主張は至極もっともと腑に落ちましたが、それでも何とか夢を持ちたいものだなぁ、と巻末の「生き延びる思想10カ条」の最初に示された『1 夢・希望で生きない』に反することを思いました。
新たな視座を知り大変参考になりました。
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