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池井戸潤著、講談社刊
池井戸さんの著作で2冊目に本書を選びました。中堅ゼネコンに勤務する主人公は、建設現場から官公庁の仕事を受注する為の部署に異動します。どうして自分が畑違いの部門に異動になったのか訝しむ主人公は、やがて、受注を巡る業界のしがらみに直面して行きます。
取り立てて抜きん出ているとは思えない主人公ですが、不器用で実直な生き方が魅力的です。そして、その為にか、(本書では明らかになりません。他の理由も示唆されています。)会社の重役から重要な役回りを与えられます。
この主人公には大学の同級生の恋人がいますが、この恋人が主人公と別な道を進みながら、共に現実の社会で様々な経験をして成長して行きます。この二人の主人公の周囲には、個性的な脇役や、物語の主演者である男たちが火花を散らして戦っています。
多分にアメリカ的な成功譚でありながら、現実の社会の複雑さを織り込んでいるので、それ程安っぽい作品には仕上がっていません。若い作家世代に共通の「ある種の軽さ」を感じますが、清々しい作品に仕上がっています。次は、この作家のどの作品を読むか、と楽しみが増えました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/池井戸潤
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評価は4です。
池井戸さんの著作で2冊目に本書を選びました。中堅ゼネコンに勤務する主人公は、建設現場から官公庁の仕事を受注する為の部署に異動します。どうして自分が畑違いの部門に異動になったのか訝しむ主人公は、やがて、受注を巡る業界のしがらみに直面して行きます。
取り立てて抜きん出ているとは思えない主人公ですが、不器用で実直な生き方が魅力的です。そして、その為にか、(本書では明らかになりません。他の理由も示唆されています。)会社の重役から重要な役回りを与えられます。
この主人公には大学の同級生の恋人がいますが、この恋人が主人公と別な道を進みながら、共に現実の社会で様々な経験をして成長して行きます。この二人の主人公の周囲には、個性的な脇役や、物語の主演者である男たちが火花を散らして戦っています。
多分にアメリカ的な成功譚でありながら、現実の社会の複雑さを織り込んでいるので、それ程安っぽい作品には仕上がっていません。若い作家世代に共通の「ある種の軽さ」を感じますが、清々しい作品に仕上がっています。次は、この作家のどの作品を読むか、と楽しみが増えました。
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