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小林賴子著、角川文庫刊
フェルメールの作品を1点ずつ取り上げ、構図、遠近法上の分析、描き方について詳細に論じており、フェルメールの描き方の変遷を分析しています。
専門的な内容でありながら、素人にも理解できる程度に咀嚼された表現です。
絵の分析が、如何に精緻であるかが分かる内容です。
普通に鑑賞していると、全体的な印象しか残りませんが、専門家の分析的な観察と、解釈のための膨大な知識の積み重ねに圧倒されました。
丁寧に読まないと、内容を十分に理解できませんが、じっくりと読み込む価値が十二分にある著作です。
良書と思います。
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○フェルメール ○小林賴子
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評価は4です。
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