小島直紀著、集英社文庫
ディーゼルエンジンの製造で成功したヤンマーの創設者、山岡孫吉の一代記です。
琵琶湖沿岸の貧しい農家に生まれ、優れた素質を持ちながら教育には恵まれず、幾つかの仕事を経てた後にガスエンジンに出会い、紆余曲折を経て、技術的難易度が高く前例の無い小型ディーゼルエンジンの開発に挑んだ物語です。
著者は、同時代の立身出世を遂げた人々を何人か紹介し、その上で山岡孫吉の火の出るような生き方を描いています。
伴侶にも恵まれ、持って生まれた資質を生かして、社業を隆盛に導くだけで無く多くの人々を育てながら社会への貢献を忘れなかった、天晴れな一生を描いています。
熱い人物を描いて爽やかな著作でした。
著者の他の作品も読みたいと思います。
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○小島直紀 ○山岡孫吉 ○ヤンマー
○ディーゼルエンジン
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評価は5です。
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